和江神社

舞鶴市和江宮ノ谷122(平成22年7月28日)

東経135度16分46.92秒、北緯35度28分19.66秒に鎮座。

 この神社は由良川左岸の178号線沿いに鎮座しています。
 神社前面は綺麗に刈り込まれた生け垣で囲まれ、三段の石段上に境内が造られています。明神鳥居を潜ると右手に枯れ池、左手には舞堂が配され、境内中央を仕切るようにまっすぐに伸びた参道奥に石段。
 社殿の建つ上の境内は石垣と玉垣が巡らされています。拝殿と云うよりも本殿鞘堂に近い社殿内に板葺きの本殿が建立され、境内には合社と境内社が祀られています。
 綺麗に整えられた境内から入口を振り返ると、蕩々と流れる由良川を眺めることができ、落ち着いた神社の佇まいと共に周囲の景観が素晴らしい神社でした。
 又、この社では趣の異なった狛犬を三対見る事ができます。

 御祭神:天君穂耳尊、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、能津久須毘命、多紀理毘売命、狭依毘売命、多紀津毘売命
 祭礼日:4月5日・遷宮祭、10月5日・例祭、12月5日・皇土講甘酒日
 境内社:若宮神社、祇園神社、龍神社
 由緒:創建は朱鳥元年(680頃)で、元は宮山の山腹に鎮座していましたが、享保9年4月5日(1724)旧殿跡へ降し遷座しました。五男三女を祭神として、昔は八王子大明神と称していましたが、明治時代に和江神社と改称しました。
(「西海文庫」参照)

社頭
社号標 境内に立つ明神鳥居
境内の様子
枯れ池
上の境内へ上がる石段前にいる狛犬
建立年代は不明で、吽には小さな角があります。太く隆起した眉毛が垂れ耳にまで届き、顎髭や鬣が編み込んであるような変わった造りをしています。顔の感じは徳島辺りの狛犬と共通しているような…。舞鶴市桑飼下・伊智布西神社に嘉永6年(1853)生まれの兄弟と思われる狛犬がいます。
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上の境内入口
上の境内入口にいる貫禄十分な出雲丹後狛犬
体中に苔を生やして、今や顔の造作は殆ど見えません。
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拝殿
本殿
本殿脇にいる石製神殿狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対です。吽は台座と足先が無くなっており、低く構えた子犬が唸り声をあげて威嚇している様に見えます。素朴で可愛い狛犬なので完品でないのが残念です。
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合社:
若宮神社(仁徳天皇)、祇園神社(八坂神社分神)
境内社:龍神社
ご神木
境内入り口を振り返ると、鳥居越しに由良川のゆったりとした流れを眺めることができます。