野宮神社

右京区嵯峨野々宮町1(平成19年1月2日)

 この神社は嵯峨天竜寺のすぐ北に鎮座する、嵯峨野を訪れた人は必ずと言っていいくらい参拝する、超有名神社です。私も5回目の参拝ですが、いつも観光客の姿が絶えません。初詣の期間は特に多い様で、参拝するのにも行列が出来ていました。

 御祭神:御本殿 野宮大神(天照皇大神)
 境内社: 愛宕大神(鎮火勝運)、白峰弁財天(芸能上達)、白福稲荷大明神(子宝安産、商売繁盛)、大山弁財天(交通安全、財運向上)、野宮大黒天(良縁結婚)
 由緒:野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地でした。その様子は源氏物語「賢木の巻」にも美しく描写されています。
 野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、この社が使用されたのは平安時代のはじめ嵯峨天皇皇女仁子内親王が最初とされています。斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶しました。その後は神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していきました。そのため後奈良天皇、中御門天皇などから大覚寺宮に綸旨が下され、社が保護される様になり、その後も皇室からの崇敬は篤いものがありました。
(野宮神社公式HPより)

社号標と後の垣根は
クロモジの小柴垣
黒木鳥居の建つ神社入口
黒木鳥居はクヌギの木の皮を
剥かないまま使用する、
日本最古の鳥居の様式で、
天皇陛下の御即位式「大嘗祭」も
黒木鳥居と小柴垣を
使用しているとのことです。
拝殿
社額には「野宮大神」
奥に本殿
境内社・白峰弁財天 境内社・愛宕大神
境内社・野宮大黒天と左・神石
(なでながらお祈りすると、 一年以内に
願い事が成就すると言われている)
境内社・稲荷社
境内社・大山弁財天 境内社・白福稲荷大明神
見事な苔の絨毯が敷き詰められた神苑
良縁・子宝安産絵馬
これぞ嵯峨野…と思わせる真竹の竹林
野宮神社からトロッコ嵐山駅に向かう道路が、殆ど観光客も来ない
閑静で落ち着いた佇まいの、嵯峨野で一番の竹林が見られる穴場です。

野宮神社公式サイトはこちら。