木島神社

右京区太秦森ヶ東町(平成15年1月4日)

正しくは、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてらみむすびのやしろ)というのですが、一般の観光ガイドなどでは『蚕の社』で通っています。しかし、これは極めて不正確な言い方で、「蚕の社」である養蚕神社(こかいじんじゃ)は、この神社の境内摂社です。
この地は太秦と言われ、秦一族の支配地であるが何故「うずまさ」と言うか?
日本書紀によれば雄略天皇15年に秦造酒(はたのみやつこさけ)に秦一族の諸氏を統括するよう勅命があり、その秦の諸氏から集められた献上物が「うずたかく」積まれたことから「禹豆麻佐(うつまさ)」の姓を賜ったとされます。

この木島神社の御祭神ですが、火明命とする説と、天御中主神・迩迩芸命・穂々出見命・鵜葺屋葺不合命の四神とする説とがある。いづれにしても、火−太陽に関連する神ということのようです。これも夏至冬至の太陽の日出日入を4つの山に見ることのできる聖地だからでしょう。
土用の丑の日には足つけ神事で賑わうようですが、水は近年涸れがちで神事の為にわざわざ水を入れるという話ですが、御覧の通りしっかりと、神秘的な禊の水をたたえていました。

神社入口

気持ちの良い参道

社殿

神楽殿

拝殿から垣間見える本殿

境内入ってすぐの摂社
養蚕神社(こかいじんじゃ)

摂社・稲荷社

このお狐様はなかなか美形で優雅です。

三柱鳥居
京都三珍鳥居の一つで、明神鳥居を3組合わせた形体で、中央の組石は本殿ご祭神の神座であり、宇宙の中心を表し四方より拝することができるように建立されています.。