愛宕神社

京都市右京区嵯峨愛宕町1(平成19年1月2日)

全国に約900社を数える愛宕神社の本社です。京都市最高峰の愛宕山上に鎮座するこの神社はその高さ故いつも敬遠してきました。往復4時間は辛い。

今回我々は、国道162号線を北上し高雄より林道谷山線で首無地蔵まで行き、そこから歩いて50分。これなら行けそうです。山頂の愛宕神社を目指しました。駐車場へ車を止め、さらに進むと、愛宕山参拝口の標識が左手に見えてきます。

林道を暫く行くと右手に赤い物が見えて来ます。近づいて見ると本当に首の無いお地蔵様がいらっしゃいます。ここからは登山道となり平年の正月であれば、雪が積もっており、シッカリ雪の装備が必要かと思われます。

全行程、比較的平坦な道です。我々のような運動不足の初老夫婦でも容易に登れます。

大宝年間(701〜704)に修験道の祖とされる役行者と白山の開祖として知られる泰澄が朝廷の許しを得て朝日峰(愛宕山)に神廟を建立。・・・・・・神仏習合の時代には本殿に本地仏である勝軍地蔵、奥の院(現・若宮社)に愛宕山の天狗太郎坊が祀られ、境内には勝地院、教学院、大善院、威徳院、福寿院等の社僧の住坊が江戸末期まで存在していたが、明治初年の神仏分離令で白雲寺は廃絶、愛宕神社となり現在に至っている。・・・。「愛宕神社公式サイトより」
かって神仏が習合していた時代、山中がこんな雰囲気だったのでしょうか。

右、首なし地蔵40分 左、梨ノ木谷〜清滝120分と書かれた標識。

江戸時代はこの参道の両側に、社僧の住坊が立ち並び、僧侶や行者が歩き回っていたのでしょうか。

この石段を登り切れば神社到着のようです。幸いな事に石段は凍っていません。講談で有名な曲垣平九郎が馬で昇り降りしたと言う、江戸の愛宕神社の石段よりず〜と緩やかです。

参道途中、灯籠の台座で遊んでいる狛犬達。

石段途中の雰囲気と社号標。

や〜と境内に到着のようです。鳥居と楼門が見えてきました。

楼門。

楼門前の磐座

拝殿。

本殿前に控える神殿狛犬。非常に暗く写りが悪くてすいません。

若宮社本殿。

若宮社の前にいる青銅の狛犬大きな鼻と立派な体をを持つ狛犬です。しかし尻尾は失われています。

柱が邪魔で撮れませんでした。

奥宮

拝殿入り口左右の脇障子と言って良いのでしょうか。今年の干支に合わせたとは思えないが猪が一対。

左熊野社、右神明社。

左、白波社 中央、白髭社 右、修羅髭社

白吉龍神

小雨の降る中の下山となりましたが、雪の愛宕神社は何時までも記憶に残るでしょう。