久我神社

京都市北区紫竹下竹殿町(平成16年1月3日)

京都市指定史跡・久我神社境内
 この神社は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)を祭神とする延喜式内社で、現在は上賀茂の境外摂社です。神社の創建年代は不詳ですが、「三台実録」貞観元年(859)正月27日条に祭神を従五位下に叙されているのが初見です。鎌倉時代以降は氏神社と称しましたが、明治5年に久我神社と元の名称に復しました。
 現在、江戸時代に建てられた本殿と拝殿があり、本殿は一間社流造で上賀茂社の各摂社と同じ造りです。また、拝殿は左右に庇が付く切妻造りで、妻側を正面とする特異なものです。「雍州府志」によると、この付近は大宮の森と呼ばれ、神社にはその面影を残す巨樹が繁茂し、また、祭神の伝承から古代氏族の賀茂県主との関係も深く、京都の歴史を明らかにする歴史的環境を良好に残している。(昭和62年5月1日指定)
夕刻、ホテルへ帰るべく急いでいた時に引っ掛かりました。そんなに広くない神社ですが境内は綺麗に掃き清められ足を踏み入れるのも遠慮したくなる程でした。社殿の配置も変っていて今一度ゆっくりと参拝したい、私のお気に入りの一つに入る神社でした。

神社入口

境内の片隅

拝殿

スッキリとした本殿

金銀の神殿狛犬。吽は角付き。