篠八幡宮

亀岡市篠町篠(平成16年1月3日)

創建は不明ですが平安時代後期以前と思われる。社伝によると延久3年(1071)後三条天皇の勅命により河内の誉田八幡から神霊を勧請した。後に足利高氏は元弘3(1333)年4月27日、京都六波羅から鎌倉幕府の命を受け、後醍醐天皇討伐のために山陰へ向かう途中、丹波国の篠村八幡に陣を張った。篠村八幡は源氏の氏神で、祭神の八幡太郎義家は高氏の先祖に当たる。高氏はここで尊王討幕の志を高らかに宣言し、北条討伐の催促状を各地に送り集まって来る武将達の目印になるようにと、近くの揚の木に足利の家紋「二つ引両」の大きな白旗を掲げた。武将達の志を一つに固めた高氏軍はここから一気に六波羅を攻め滅ぼし、建武新政の魁をなした。後醍醐天皇の尊治(たかはる)の「尊」の字をもらうほど天皇に信頼を受けていた 尊氏だが、後に後醍醐にも反旗を翻した。1336年、京都での攻防戦に破れ、九州に落ち延びる途中にもここ、丹波の篠村八幡に立ち寄り、再起を祈願している。祈りが通じたのか、その後の湊川の戦いで勝利し、室町幕府初代将軍となった。人生の重大な分かれ目に2度も勝利の祈願をして、願いが叶った篠村八幡宮。 尊氏は神のご加護に感謝し、多くの田畑を寄進した。
今は「足利高氏旗あげの地」の碑とともに、勝利の神として、亀岡の人々に篤く信仰されている。(掲示板などより)

神社入口。綺麗な門松が置いてありました。

社殿

境内社・乾疫神社

吽の頭が異様に大きい京尾立狛犬

明るいけれど緑に囲まれた雰囲気の良い神社でした。