薭田野神社

亀岡市ひえ田野町佐伯垣内亦1 (平成31年4月6日)

東経135度32分15.92秒、北緯35度00分51.61秒に鎮座。

この神社は、JR山陰本線・並河駅の南西2.5km程の辺り、ひえ田野町佐伯の街中に鎮座しております。

御祭神 保食神・大山祇命・野椎命

由緒
このお社は和同2年(709)丹波国主大神朝臣狛麻呂により佐伯郷の産土神として創建された。平安時代には延喜式(927)にも登載され全国の神社の中でも由緒正しい古い社に属する。御祭神は保食神・大山祇命・野椎命の三柱で五穀豊穣の守護神。鎮守の森中央の土盛は弥生時代以来の祭祀跡と伝わる。御本殿南側塀内の京式八角石灯籠は鎌倉時代の作で国の重要美術品に指定されている。8月14日に行う夏祭りは「丹波佐伯の燈籠祭」と呼ばれ五穀豊穣と男女和合を祈願する祭。平安朝以来の大祭・奇祭として今に伝わっている。貞観元年(859)に御所より当神社に奉納された「五基の神燈籠」は当時の一年間の稲作の様子が五場面に表わされており、毎年地元で再現し祭の中心となる。「燈籠祭」と呼ばれる所以でもある。日本書紀に記されたとおり保食命の体内から発生した五穀の実生苗を毎年発芽させて神輿にのせるなど全国に例の無い貴重な五穀豊穣祈願の祭で、平成21年(2009)には国の「重要無形民族文化財」に指定されている。勇壮な燈籠追いや太鼓掛け、燈籠吊りなどの神事と共に、奉納される人形浄瑠璃は日本一小さい串人形を台の上で繰る台語りの形式を持っている。尚、当神社は平安時代中期より真言宗の寺院を併設した神宮寺として栄え、鎌倉時代以降は稗田八幡宮と称し疫病退散・健康長寿の霊験あらたかな社として信仰を集めた。明治の神仏分離令(1868)により寺院を廃し元の「薭田野神社」として。古来女性の守り神としても知られ、最近では悪病退散・癌封治の社としても全国的に信仰を集めている。
境内由緒書き より。

一の鳥居

二の鳥居

境内入口の狛犬。拡大写真はこちら。

(御大典記念 大正4年(1915)建立)

拝殿

本殿

本殿正面


蛭子神社

末社