御霊神社

福知山市西中ノ町238(平成20年8月28日)

東経135度7分29.78秒、北緯35度17分53.45秒に鎮座。

 この神社は市街地の中心に位置し「御霊さん」と呼ばれ市民から大変親しまれているそうです。神社前方は広々とした公園で木陰で憩う人々があちらこちらに見受けられました。私達が参拝したときにも地域の方がお掃除をしておられましたが、境内は綺麗に掃き清められ、社殿などもきちんと整備されたとても雰囲気の良い気持ちが清々しくなる神社でした。

 御祭神:宇賀御霊大神、配神:日向守光秀公
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、1月9日・初恵比須宵宮祭、1月10日・初恵比須本宮祭、1月14日・とんど祭、2月3日・節分祭(豆撒き)、4月第1土曜日・筆供養祭、4月第1日曜日・叶石神社祭、4月25日頃・天満神社・稲荷神社祭、6月13日・光秀公正辰祭、6月30日・大祓式、7月中旬 水無月祭、8月15日・堤防祭、10月第1土曜日・例大祭宵宮祭、10月第1日曜日・例大祭、11月15日・七五三祭(11月中)、11月上旬 慰霊祭、11月下旬 秋葉神社祭(鎮火祭)、12月31日・大祓式
 境内社:堤防神社、恵比須神社、秋葉神社、福島稲荷神社、天満宮、養蚕神社、包丁刃物社、叶石神社
 由緒:この社は、元、紺屋町の大榎の下に小さな稲荷神社として祠を建てたのが始まりといわれています。
 後の宝永元年(1704)、朽木家初代・稙昌公の代に、城下に大火災や水害が多いことを案じた町民が城下町を開いた光秀公の霊が浮かばれぬ故であろうと、かっての善政に報い霊を慰めるために、菱屋町の常照寺境内にまつられていた光秀公の霊を合祀し、四代稙治公の時、町民より御霊会挙行を領主へ出願して許可されたと古記録にあります。以上の経緯から御霊神社には、福知山市指定文化財の明智光秀にかかわる三通の古文書が残されています。
 大正6年(1919)広小路拡張のため、現在地に遷座されました。

神社遠景
社号標 神社入口
石段の参道 境内入口 神楽殿
石段脇にいる建立年代不明の出雲丹後狛犬
入母屋造り唐破風付きの拝殿
本殿階段途中にいる小さな石製神殿狛犬
三間社流造り、彫刻類が見事な本殿
珍しく脇障子が斜後方に開いて付けてあり、中国風の武将が浮き彫りされています。

境内社:堤防神社
昭和59年に水害防止を祈念して創建されました。
境内入口には昭和28年・台風13号の浸水位を示す案内板が立っていました。
境内社:恵比須神社
内部は五社造りとなっており、御霊神社が広小路に鎮座していたときの旧本殿の建物です。現在は中央が恵比須神社で事代主大神を祭っています。左(向かって右)に、秋葉神社(明和年間)、福島稲荷神社(文政年間、又は寛政年中に勧請)を祭り、右に天満宮(天保年間作霊像)と養蚕神社(大正4年太秦蚕の社より勧請)を祭っています。
境内社:包丁刃物社 筆塚

境内社:叶石神社
御神木・大榎