天岩戸神社

福知山市大江町佛性寺 (平成23年4月17日)

東経135度9分11.68秒、北緯35度25分40.2秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、北近畿タンゴ鉄道宮福線の大江山口内宮駅から1、2キロ程のところにあります。道路から階段で降りると鳥居があり、そこからさらに階段で下り、川沿いの道を進むと岩場に社殿が建っています。社殿の裏には、川をふさぐように大きな岩がありました。これが「御座石」です。

岩戸山
天岩戸神社は大江町の元伊勢三社〔皇大神社(内宮)・豊受大神社(外宮)・天岩戸神社〕の一つで、伊勢の皇大神宮の元宮として、古くからこの地方の象徴的存在として崇敬されてきました。天岩戸神社の祭神である櫛岩窓戸命・豊岩窓戸命は門を守る岩戸の神であり、岩戸渓谷の幽玄の地を天岩戸に比定し、古事記の大神の門番神を配祀していると伝えられています。

由緒
当天の岩戸神社は、往昔地神の元始神天照大神籠居ましし霊地にして、真名井ヶ原・真名井ヶ池・楽の堂・産盥・産釜・神楽岩・御座石・鶏鳴岩・鱒池・鮎返りの滝等の地名旧蹟あり。殊に産盥の霊水は平常満水することなく或は減水することなく且つ腐水することかってなく此の霊水は旱魃の際其の霊水の少許を水上に注ぐ時は如何なる旱魃時と雖も神雨不思議に降り来り庶民安偖の胸を撫するにより往昔より今に至るも尚其の慣例絶へざるなり

岩戸神社の記
偉大な祖神である天照大御神は速須佐之男命の乱暴な行いに堪え忍んでおられたが、とうとう我慢しきれずに天の岩戸に閉じ籠りになられた。
それで、この世の中は真暗くなってしまい悪い事ばかりが連続して起こり拾収がつかなくなってしまったので、八百万神々は天安河原に集まられ相談された。
そこで、天の岩戸の前で長鳴鳥を鳴かせ、真榊の木に勾玉を飾り御神鏡をかかげ、御幣を持ち神饌物を捧げて、賑やかに歌い踊り音楽し祝詞を申し上げた。
この時、尊い天照大御神は外の様子を不思議に思われ、天の岩戸を細めに開いて見られたので、御神鏡をさし出し申した。畏い天照大御神はますます変だと思われすこし天の岩戸から出られたところをお引出し申したので世の中は明るくなり救われたのである。
さて、この由緒ある御神鏡が神宝と信じられ、救世平和神とされている。

境内由緒書はこちら。

参道入口

参道

社殿

登らないで参拝してもお歳ですから良かったのですが、もう二度と来られないかもしれないと思い、鎖を使って頑張りました(笑)。

御座石と宮川