宮原三神宮

八代郡氷川町宮原491(平成24年4月5日)

東経130度40分53.27秒、北緯32度33分16.23秒に鎮座。

 この神社は氷川の南、氷川警察署の南西約80mに鎮座しています。
 境内には楠の大樹が聳え立ち、入口の明神鳥居をくぐり抜けると、手水舎の奥に、お寺の山門のような雰囲気の随神門が建立されています。参道両脇には朱の雪洞や石灯篭が立ち、境内社が祀られています。正面には昭和11年生まれの狛犬が護る千鳥破風付き入母屋造りの拝殿、透かし塀内には豪華な本殿が建立されており、本殿前には異国情緒の漂う素敵な狛犬さんがいました。又、拝殿天井には植物画が描かれ、この社の歴史と由緒を感じさせています。

 御祭神:天照皇大神(伊勢神宮内宮)、国常立尊(近江日吉宮)、神武天皇(京都下賀茂神社)
 祭礼日:春季祭・4月29日、夏越祭・7月29日、秋季祭・10月13日
 境内社:金刀比羅宮、天満宮、八幡宮
 由緒:当宮はもとは三宮社と称していましたが、明治維新後宮原三神宮と改称し、郷社に列せられました。平治元年(1159)9月二条天皇の勅命によって越中前司平盛俊が社殿の造営にあたり、応保元年(1161)6月16日に竣工され盛俊の弟平盛房を兵庫頭中四位に叙し社司に任じて、同年8月13日に勅使として内大臣平重盛等と共に肥後国八代郡火の村に神輿を奉じて勧請しました。天正16年(1588)に社殿のほとんどが焼失しましたが加藤清正公が再建され、寛永年間から国主細川公代々の当宮を厚く崇敬されました。以上のような由緒正しい古い宮でありまして、実に八代北部全域の守護神として崇敬され今日に及んでいます。昭和36年10月には御鎮座800年祭が盛大に斎行されました。
(境内由緒書きより)

 宮原三神宮は、熊本県八代郡氷川町にある神社である。旧社格は郷社。八代北部全域の守護神として尊崇されている。
 1159年(平治元年) - 二条天皇の勅命により社殿の造営がはじまる。
 1161年(応保元年) - 社殿が完成し、伊勢神宮内宮、日吉大社、下鴨神社の神霊を勧請し、創建された。はじめは、三宮社といった。
 1588年(天正16年) - キリシタン大名小西行長の焼討ちにより社殿が焼失。
 1602年(慶長6年) - 加藤清正により、復旧した。
 1624年(寛永元年)- 以降、細川氏より手厚い保護を受ける。
 1661年(寛文元年) - 神蔵寺をはじめ六坊が建立され、八代の妙見宮にならい宮地妙見宮となる。
 明治維新以降 - 神仏分離令により、神蔵寺を廃し、社号を宮原三神宮と改め、郷社となった。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額「三神宮」
随神門
随神門内に鎮座まします阿吽の随神さん
境内の様子
参道の様子
拝殿前、昭和11年生まれの狛犬
阿は口中に玉を含み、やや腰を浮かせ気味の蹲踞スタイルの狛犬です。顔は威厳があり風格を見せていますが、大きく流れる尾が柔らかさを醸し出している、上半身と下半身の印象が異なる面白い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和11年(1936)7月吉日建立)
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
拝殿天井絵
透かし塀と本殿
本殿前に居る狛犬
小さな立ち耳、まん丸奥目、大きな小鼻と鼻の穴、鼻の下まで割れた口蓋、ややエキゾチックな顔立ちの胴長狛犬です。阿はカール、吽はストレートな鬣や尾で差を付けています。大きなお尻に、今は亡きハムスターを思い出してしまいました。異国情緒の漂う、大好きな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで

境内社:金刀比羅宮
境内社:天満宮

境内社:八幡宮
大事に展示されている旧社額 六地蔵幢
旧神蔵寺塔心礎石 石造物

ご神木・大楠
ご神木・大楠