城ヶ鼻稲荷神社

山鹿市鹿央町岩原(平成24年4月6日)

東経130度41分2.49秒、北緯32度59分36.23秒に鎮座。

 この神社は55号線が岩原川を横切るすぐ西に鎮座しています。
 参道入口は55号線沿いにあり坂道を上がっていくと突き当たりに城ヶ鼻城跡案内があり、其の手前に社号標と鳥居が建立されています。鳥居を潜ると坂道の参道は約200m程続き、その間金比羅神社、玉崎社等の境内社が祀られています。玉崎社から参道は二手に分かれ、右に行くと境内社の神明社へ、左に行き石段を上がると城ヶ鼻稲荷神社の境内に入ります。境内の入口にも大きな鳥居が立ち、又、狛犬も空を見上げながら待っていてくれます。
 境内中央に建立されている入母屋造りの拝殿は白と朱の綺麗な彩色が施され、拝殿内には「正義大明神」「玉崎大明神」「三吉大明神」「平田大明神」「源策大明神」の額が掛かっていますので、これらの五社が合祀されているようです。
 社殿周囲にも石祠の末社や石碑等が祀られ、本殿後の鎮守の杜の眺めも素晴らしかったですよ。

 御祭神:倉稲魂命
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、2月初めの午日・初午祭、2月17日・新年祭、4月5日・例祭、8月1日・夏越 大祓祭、11月13 14 15日・七五三祭、11月23日・新嘗祭、毎月1日・月次祭
 境内社:金比羅神社、玉崎社、神明社
 由緒:この社は1580年頃城ヶ鼻城の鎮護として勧請され、以後改築を重ね現在の社殿となる。
 尚、城ヶ鼻城は象の鼻のように長く延びた舌状台地の先端に位置し、眼下の岩原川を要害として守備に絶好の地である為、龍造寺家家老鍋島信生に従い島津軍と戦い菊池川を超えて此の地に城砦を構えた犬塚家久、久次親子が天正6年(1578)築城した山城で、天正15年(1587年)、またはその翌年に廃城となったようです。



55号線沿いにある参道入口
社号標 城ヶ鼻城跡案内
一の鳥居
二の鳥居
急になった坂道参道の様子 其の一
坂道参道の様子 其の二
三の稲荷鳥居右側には境内社の金比羅神社が祀られています。
坂道参道の様子 其の三
坂道参道に立ち並ぶ稲荷鳥居
境内社:神明社への分岐地点には玉崎社が祀られています。
石段参道と境内入口
境内入口に居る昭和2年生まれの狛犬
やや上向きで顎が無く、滑らかな体表で長く伸びた胴は、は虫類を思わせます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)4月吉日建立)
境内に立つ鳥居
入母屋造りの拝殿
拝殿内にかかる額 左から
「正義大明神」「玉崎大明神」「三吉大明神」「平田大明神」「源策大明神」
拝殿内の様子
拝殿天井絵
本殿覆い屋

参道途中に祀られる境内社:金比羅神社
境内手前に祀られる境内社:玉崎社
境内社:神明社入口と社殿
本殿裏側向かって左に祀られる石祠 本殿裏側向かって右に祀られる石祠
猿田彦大神 犬塚文治命
境内裏山の鎮守の杜と鳥居