西岡神宮

宇土市神馬町577(平成24年4月5日)

東経130度39分01.12秒、北緯32度40分29.89秒に鎮座。

 この神社は宇土城跡のすぐ南東に鎮座しています。
 道路に面して石垣が組まれ、中央に朱の欄干が架かった石段。途中の踊り場には鳥居が建立され、左手にはさざれ石や土俵、境内の入口には唐破風付きの立派な随神門が建っています。
 境内右には社務所、左には自動車お祓い所が配され、中央奥に大きな入母屋造りの拝殿、板塀内に神明造りの本殿が建立されています。又、磐座・百官石や境内社が数社点在し、中でも稚児宮を護る変わった狛犬は一間の価値ありと思われます。

 御祭神:一之宮(春日大明神 天児屋根命)、二之宮(八幡大神 應神天皇)、三之宮(住吉大明神 底筒男命・中筒男命・表筒男命)
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、2月3日・星祭、2月11日・紀元節、4月19日・春季例祭、6月1日・年祝い祈願祭、7月30日・大祓式(茅の輪くぐり神事)、10月18日 ・前夜祭 19日・例祭、11月15日・七五三祝い祈願、12月3日・大麻頒布式、12月23日・天長祭
 境内社:之相殿:加茂宮(別雷神 玉依媛命)、児之宮(高皇産霊神 少彦名神)、国造宮(大己貴神 遅男江神)、龍田宮(天御柱命 国御柱命)、火鎮宮(火軻具土命)、西之相殿:鹿島宮(武甕槌命)、廣瀬宮(和加宇加賣命 天津柱国津柱)、稲荷宮(宇迦之御魂神)、祗園宮(素戔鳴尊)、貴船宮(高オカミ神)、御霊宮(火雷天神 外七神)、稚児宮(少彦名神)、祖霊社(大国主命 市杵島姫命 祖霊)、北野宮・火鎮宮・龍田宮・国造宮・兒宮・賀茂宮
 由緒:当社は人王四十三代元明天皇の和銅六年(713)諸国郡郷割定の時 勅願創建の社で 春日 住吉の両社を国郡鎮護を祈るため勧請せされ、366年後の後冷泉院の永承三年 中関白道隆宇土鶴之城を築く時 八幡神を崇添え三の宮大明神といった 以後小西行長城主となり 神佛をきらい社寺を焼く 其の時綸旨注物記録ことごとく焼く 後 加藤清正公社殿を再建し、細川公に至り補修再建され現在に至る
 御祭礼の呼物 馬追、獅子舞(県無形文化財)は細川時代に始まり二百数十年の伝統もつ

「西岡神宮公式サイト」はこちら

社頭
入口に建つ明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
随神門
随神さん
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる額「八幡宮 春日宮 住吉宮」
拝殿内の様子
神明造りの本殿
本殿前に居る文化5年生まれの狛犬
阿は宝珠を、吽は角を付け、厳めしい顔つきの堂々とした狛犬です。口蓋や尾の形から浪速系と思われますが、関西からはるばる運ばれてきたのでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化5年(1808)戊辰9月建立)

境内社:稚児宮(少彦名神)入口
稚児宮を護る変わった狛犬
大分磨耗が進む古色蒼然たる風貌の狛犬です。特徴的なのは長く前に延びている前脚で、約6500対の狛犬を見てきた私達ですが、この様な造りの狛犬は見たことがありません。そういえばエジプトのスフィンクスを彷彿とさせる造りです。珍狛をお探しの方には必見の狛犬だと思われます。
狛犬の拡大写真はこちらで
稚児宮社殿
境内社:西之相殿 入口
鹿島宮(武甕槌命)、廣瀬宮(和加宇加賣命 天津柱国津柱)、稲荷宮(宇迦之御魂神)、祗園宮(素戔鳴尊)、貴船宮(高オカミ神)、御霊宮(火雷天神 外七神)
西之相殿社殿
境内社:祖霊社(大国主命 市杵島姫命 祖霊)
古代の神石・百官石
和銅6年に当社勧請の時、神の降臨を仰いでいた神石(磐座)です。
境内社:北野宮・火鎮宮・龍田宮・国造宮・兒宮・賀茂宮
額と社殿
神輿庫 土俵
さざれ石 石碑
ご神木・大銀杏
本殿後に咲く桜