伊倉北八幡宮

玉名市伊倉北方3009(平成24年4月6日)

東経130度34分48.55秒、北緯32度54分14.18秒に鎮座。

 この肥後井倉駅の南西約1.2kmに鎮座しています。167号線を挟んで南北に北八幡宮と南八幡宮が鎮座しているという全国的にも珍しい神社です。ネットで検索すると、このような形態なので伊倉八幡宮は「両八幡」と呼ばれており、『玉名郡司日置(へき)氏の荘園を宇佐八幡宮が買得し直接経営したことに始まり、 中世に行われた下地中分線を境に南方、北方に別れました』『北八幡宮は熊襲鎮静のため南向き、南八幡宮は海外貿易の発展を祈願して有明海を望む西向きにし たと伝えられています。』と記されていました。
 入り口は167号線に在り、石段を数段上がると左右の玉垣脇には建立年代不明の若々しい狛犬。正面に立つ鳥居を潜ると北向きに参道が作られ、ハラハラと桜の花弁が舞う中を進むと、楼門の唐破風下にいる力神さんが手を挙げて歓迎してくれています。楼門内には随神さんと狛犬が居り、境内に入るとすぐ正面に唐破風付き妻入りの拝殿、透かし塀内に流造の本殿が建立されています。又、参道から境内には境内社や石祠が点在しています。

 主祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、配祀神:田心姫命、湍津姫命、市杵島姫命、健磐龍命
 祭礼日:春大祭・4月、秋大祭・10月
 境内社:数社
 由緒:旧郷社。玉名市の伊倉八幡宮は、道を挟んで北八幡宮と南八幡宮が鎮座している、全国的にも珍しい神社です。なぜ北と南に分かれたのかは明らかではありませんが、創建は和銅2年(709)といわれています。
 両神社では、春(4月)と秋(10月)に例大祭が行われ、勇壮な「馬追接頭」(秋のみ)と金糸銀糸の華やかな着物に身を包んだ「ねり嫁行列」が華を添えます。…後略…。

社頭
入口と台輪鳥居 鳥居に掛かる額「八幡宮」
石段左右の玉垣脇にいる、建立年代不明の若々しい狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
桜舞い散る参道の様子
楼門
楼門に掛かる綺麗な彫りの額「八幡宮」
楼門前後の唐破風下にいる、親しみやすい雰囲気の力神
楼門内にいる随神さん
楼門内に置かれた木製狛犬
朱と群青の彩色が綺麗に残り、上半身が発達した狛犬です。吽には角もあります。
狛犬の拡大写真はこちらで
唐破風付き妻入りの拝殿
拝殿天井絵
透かし塀と流造の本殿

境内社 境内社
境内社 石祠
境内社 石祠
石祠 境内社
石祠 猿田彦大神
境内社 石祠
石祠 石祠
境内社 猿田彦大神と三猿
拝殿前に置かれた三猿