梅林天満宮

玉名市津留499(平成24年4月6日)

東経130度35分27.33秒、北緯32度55分50.53秒に鎮座。

 この神社は菊池川が大きく蛇行し新幹線と交差する左岸近くの新幹線高架下北に鎮座しています。
 昔の参道は高架下を通り、神社前の道路脇には石造アーチ型の神橋が架かっています。低いブロック塀に囲まれた社地の中央入口に台輪鳥居が立ち、参道には昭和10年生まれの狛犬。楼門唐破風下には力神さんが彫られ、楼門内には石造りの仁王様、彩色が綺麗な二対の随神さん、狛犬がいます。境内に入ると狛犬好きの私達の目に飛び込んできたのが手水舎脇にいる異形の狛犬一体。かなり自由な発想で造られた面白い狛犬です。唐破風付き入母屋造りの拝殿長押上には百人一首の額が並べられ、拝殿後には透かし塀内に弊殿と本殿が建立されています。
 この社は太宰府天満宮より道真公の御分霊社をいただいた最古の神社で、菅原道真公の遺骨を分祀されていると伝えられているそうですが、長さ400mのも及ぶ馬場、国の登録有形文化財となった本殿・拝殿・楼門・鳥居等、その歴史と由緒が充分感じられる、素晴らしい神社でした。

 御祭神:贈太政大臣正一位菅原道真公
 祭礼日:11月25日 奉納流鏑馬執行(玉名市無形民俗文化財指定)
 由緒:梅林天満宮の起源は、遠く平安の昔、菅原廟建立より僅か26年後の承平6年(936年)、太宰府天満宮より菅原道真公の御分霊社をいただいたことが始まりです。
 太宰府天満宮より道真公の御分霊社をいただいた神社は全国に一万二千あるといわれていますが、梅林天満宮はこの中で現在のところ最古の神社であります。
 古くは肥後国梅林山安楽寺天満宮と称され、現在の安楽寺上村の地に建立されていましたが、永禄4年(1561)に火災により焼失したため、上村から移転し津留に現在の社が建立され、道真公の御分霊社が安置されております。
 建立の時期は、記録が無く明確ではありませんが、現在の神殿に残されている延宝7年(1679)10月大修理という記録が残っております。
 ここの例大祭は、毎年11月25日に行われる奉納流鏑馬で、始まりは、承保元年(1074)に梅林山安楽寺天満宮の馬場において行われたという記録も残っており、その頃ではないかと推定され、梅林天満宮の氏子は、900年を優に越す日本に数少ない素晴らしい伝統行事を郷土の誇りに思い、現在も維持・保存しています。
 梅林天満宮の変遷
一、御祭神菅原道真公薨去    延喜3年2月25日(903)
二、当梅林地区に天満宮御勧請 承平6年(936)
三、梅林山安楽寺天満宮の建立 承保元年(1074)
四、梅林山安楽寺天満宮炎上   永禄4年頃(1561)
五、梅林天満宮の建立         (1600年)頃
六、梅林天満宮神殿大修理    延宝7年(1679)
七、太宰府天満宮より最古の分霊社として確認される  昭和55年(1980)



東側から見る神社遠景
社頭
入り口前に架かる神橋
神社入口
入口に立つ国の登録文化財・台輪鳥居 社号標
参道にいる昭和10年生まれの狛犬
蹲踞の姿勢が綺麗な纏まりのある狛犬です。
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(昭和10年(1935)乙亥2月25日建立)
国の登録文化財・楼門
楼門唐破風下にいる力神さん
楼門表を護る石像の仁王様
楼門内にいらっしゃる二対の随神さん
楼門内にいる木製神門狛犬
随神さんと同じく朱と緑の彩色が綺麗な狛犬で、境内側に置かれています。
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楼門を境内側から見る
境内の様子
国の登録文化財・唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる百人一首の額
拝殿内の様子
透かし塀内の弊殿と国の登録文化財・本殿

飛梅
天満宮の神使い・牛 天満宮の神使い・牛
忠霊塔 三猿石像
境内大石の上に置かれている一体だけの異形の狛犬
完全に胴体に張り付いている垂れ耳と皺だらけの愛嬌のある顔は、前方から見ると「達磨大師」の様に見えます。蟇蛙のような膨れた喉袋に、寄りかかるように片足を揚げ寛いだ姿は、今まで見てきたどんな狛犬とも異なります。
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