菅原神社

玉名郡和水町瀬川(平成24年4月6日再訪)

東経130度36分32.76秒、北緯32度57分55.31秒に鎮座。

 この神社は平成16年8月20日にインターネットで“人間を囓る狛犬”がいるという情報を得て勇んで訪れた神社です。期待に反さず、いえ、期待以上の、狛犬だけではない、佇まいの清々しい感じの良い神社でした(前回の感想)。
 そして今回熊本狛犬探しの旅で再訪しましたが、相変わらず静かで、清々しく、明るい感じの神社でした。
 しかし、今回も神社内に由緒などの案内は無く、御祭神は管原道真公と思われますが、詳細は不明です。

 16号線から北原公民館に向かい南東に入ると180m位で公民館前に行き着きます。そこから右に折れ公民館を左に見ながら進むこと約100m。左の道に入り道なりに約500m、不安が胸をよぎる頃、神社の角につきます。
 入口に立つ台輪鳥居を潜ると、相変わらず左右に問題の狛犬が居り、未だお爺を囓っています。又、此処にはもう一匹の狛犬が燈籠の上に居ます。境内正面奥には、入母屋造りの開放的な拝殿と、奥に本殿が建立されていますが、両社殿共に見応え有る彫刻が施されています。
 明るく清々しい境内のあちこちに桜が満開で、尚一層、神社の雰囲気を引き立てていました。

社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
明治2年に建立された問題の狛犬
右手、全体重をかけ押さえつけた人間の頭を囓っている狛犬。それをジッと見つめるが如く、前方を注視している左手の人間と狛犬。足下にはのんびりと二匹の子狛もいます。何とも不思議な構図です。曰わく因縁が有るのかと色々と探しましたが不明のままです。狛犬の彫りは確かでバランスがとれた良い作品です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・久八 明治2年(1869)10月5日建立)
境内の様子
燈籠と上に乗る人物・狛犬
燈籠と人・狛犬の拡大写真はこちらで
(左・明治22年4制作 右・石工・北原冬八 明治21年11月制作)
参道の様子
入母屋造りの開放的な拝殿
拝殿と本殿 彫刻の拡大写真はこちらで
拝殿内の様子
本殿

境内社 猿田彦大神
天神様の神使い・神牛