用木日吉神社

玉名郡和水町用木 (平成24年4月6日再訪)

東経130度38分2.95秒、北緯32度58分3.29秒に鎮座。

 この神社は九州自動車道の北、3号線から北側に入った処に鎮座しています。
 入口に立つ台輪鳥居には「日吉宮」の額が掛かり、石段参道途中には天然記念物のご神木・大楠が巨大な根上がりの姿を見せています。境内入口には子連れの狛犬がおり、左側には手水舎と境内社、右には一基だけの狛犬を乗せた燈籠が建立されています。正面には杉の若木を背景に入母屋造りの開放的な拝殿、弊殿、流造の本殿が建立され、拝殿天井には植物を中心とした天井絵が描かれ、周囲には沢山の額と36歌仙額が掲げられています。

 御祭神:国常立神、大山昨神、大己貴神
 祭礼日:10月15日
 境内社:天神社他
 由緒:仁安元年(1166)近江の国(滋賀県大津市)日吉大社より神の浦に日吉宮を勧請 その後柴尾山に遷られる その頃には二町三反の神田があったが兵乱のため没収された
 神社の前方五丁余の馬場を隔てて鳥居があったが木造のため朽ちたので その跡に松を植え鳥居としその一本は昭和初期まで残り一本松と呼ばれ親しまれていた 当時この通りが主要道で熊本まで六里の里程標になり今もこの地は鳥井原 鳥井松の小字となっている
 弘長3年(1263)柴尾山に遷座
 慶安3年(1650)地頭西部要人現在地に遷宮
 明治14年(1881)改築(昭和55年百年祭をとり行う)
 明治29年(1896)鳥居建立、石段築造
 明治31年(1898)神殿を高め弊殿を改修
 明治39年4月勅令第6号に依り明治42年2月神饌幣帛料供進の神社に指定せらる
 昭和27年11月7日宗教法人「用木日吉神社」認証

社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額「日吉宮」
満開の桜と石段参道の様子
境内入口
境内入口にいる子連れの狛犬狛犬の拡大写真はこちらで
(大正11年(1922)6月吉日建立)
一基だけの狛犬を乗せた燈籠
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿木鼻・狛犬と象
拝殿内の様子
拝殿天井絵
拝殿に掛かる大きな額と三十六歌仙図
弊殿と流造の本殿

境内社:天神社
猿田彦大神 石祠
日吉宮の神使い・神猿
天然記念物のご神木・大楠
拝殿前から入口を振り返る