稲佐熊野座神社

玉名郡玉東町稲佐399(平成24年4月6日)

東経130度36分55.02秒、北緯32度55分2.63秒に鎮座。

 この神社は木葉駅の西北西約1.3kmに鎮座しています。表参道入口は208号線にあり立派な鳥居が立っているようですが、私達は脇道から入ってしまい、境内の入口が神社の入り口と思い込み、反対側に付いていた杉林の中の道を参道とは思わずに帰ってきてしまいました。次回機会がありましたら、表参道からの参拝をしたいと思っています。
 燈籠が立っているところが境内の入口で、左手に手水舎、右手に熊本県指定史跡・稲佐廃寺の礎石が見られます。
 参道正面には昭和15年生まれの狛犬が護る入母屋造りの拝殿、後ろに透かし塀と弊殿・本殿が森の木々の中に建立されています。
 稲佐廃寺については県庁のH.P.に
 『ここは出土した瓦や礎石などから平安時代(西暦794〜1191年)の寺院跡と言われています。
伽藍(寺院や僧房)は、東に塔、西に金堂、北に講堂を配し、回り廊下をめぐらし、中門および南大門を構えた法起寺式と推定されています。
 この寺院跡の一部から中世の堀と切り落としが発見されており、中世城の一部に利用したものと推定されています。
 熊野座神社(現在たてられているお宮。地元では稲佐のお宮とも言う。)はその後建造されたものです。』とあります。

 御祭神:伊邪那美神、速玉男神、事解男神
 祭礼日:11月19日
 由緒:当神社は和銅元年(708)紀伊国有馬村から熊野三柱の大御神を勧請し中相殿に伊邪那美神、左相殿に速玉男神、右相殿に事解男神をお祀りいたしております。例祭日は11月19日で、家内安全、極楽往生の神として崇められています。…後略…。

境内入り口
境内の様子
拝殿前にいる昭和15年生まれの狛犬
苔生してはいますが、表情が若々しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和15年(1940)4月吉日建立)
入母屋造りの拝殿
拝殿目貫彫刻・翼竜
拝殿木鼻・狛犬と鶏?
拝殿内の様子
透かし塀と弊殿・本殿

猿田彦大神と小祠
稲荷社
宝物殿?

熊本県指定・史跡 稲佐廃寺 石碑 五重石塔
稲佐廃寺礎石