若宮神社

下益城郡美里町馬場605(平成24年4月5日)

東経130度47分43.8秒、北緯32度38分28.55秒に鎮座。

 この神社は中央小学校の南東すぐ近くに鎮座しています。
 玉垣の張り巡らされた入口には台輪鳥居が立ち、参道を進み石段を上がると、石像狛犬の後に、現在地に遷宮してから、唯一焼失を免れてきた楼門が建ち、古そうな木製狛犬が見られます。
 境内に入ると灯籠の立ち並ぶ参道奥に、唐破風付き入母屋造りの拝殿・弊殿・三間社流造の本殿が建立され、本殿左右二境内社の雨宮神社と祖霊社が祀られています。
 社殿周囲にはご神木の大楠が聳え立ち、綺麗に整備・清掃された神社は、とても気持ちの良い清々しさが感じられました。

 御祭神:一宮 健磐龍命、三宮 国龍神、九宮 若彦神
 祭礼日:10月19日
 境内社:雨宮神社、祖霊社
 由緒:永暦元年(1160)当時の領主阿蘇大宮司惟恭領内霊神として池田村(現在の中郡池田)亀の甲の地に御祖神となる神武天皇の御孫「健磐龍命」他二柱の御分霊が祭祀せられ誕生する
 その後 天正19年(1591)社殿・宝物全て焼失したため 延宝6年(1687)現在地馬場村に社地を選んで造営し御鎮座される

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社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
石段参道
石段参道上にいる一体だけの狛犬
上目遣いの大きな眼、キリッとした眉、大きな小鼻に空いた鼻の穴、綺麗に揃った平歯の歯列。寝そべったような寸胴な身体と踏ん張ったような前肢と水平に伸びる後肢。大きなお尻とワラビの群生のような尾。とても力強く面白い狛犬です。相方も見てみたかった〜。
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楼門前にいる昭和3年生まれの狛犬
スマートで整った狛犬です。
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(昭和3年(1928)11月10日建立)
現在地に遷宮してから、唯一焼失を免れてきた楼門
楼門内にいる木製狛犬
優しい顔つきで、大きな渦を巻いた鬣や脇毛・臑毛等を生やしています。長〜い前肢と短い後肢、縦長の蹲踞の姿は、肥前狛犬やはじめちゃんと共通した、古い時代の作品と感じさせます。こういう狛犬を間近で見せて戴けるのは嬉しいですね。
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境内の様子
参道の様子
拝殿前に立つ灯篭には、狛犬・鯱が乗っています。
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唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
弊殿と三間社流造の本殿

境内社:雨宮神社(御祭神 - 国造神御妃・火宮神)、祖霊社(御祭神 - 不詳)
社務所

ご神木・楠
ご神木・楠