佐俣阿蘇神社

下益城郡美里町佐俣548(平成24年4月5日)

東経130度49分29.35秒、北緯32度37分9.41秒に鎮座。

 この神社は宇城市から218号線で東に向かい、443号線との分岐から約200m程で左側に鎮座しています。
 入口には台輪鳥居が立ち、その右側に町指定保存樹のイチイガシが聳えています。この木には夜鳴き貝が生息しており、この貝を夜泣きする赤ちゃんの枕元に置いてやると、不思議に泣きやむという言い伝えがあるそうです。
 境内入口にいる狛犬の間を通り抜けると、正面に千鳥破風付き入母屋造りの拝殿、弊殿、三間社流造の本殿が建立されており、拝殿には植物の天井絵が描かれ、本殿には妻や木鼻の見事な彫刻類が施されています。
 又、本殿右には境内社の一弥太社が祀られています。
 裏山の緑をバックに、良く手入れされた境内や社殿を維持している、清々しい神社でした。

 御祭神:健磐龍命、阿蘇都媛、国龍命
 祭礼日:7月29日・夏祭、10月29日・例大祭
 境内社:一弥太社
 由緒:当社は、第百二代後花園天皇永享5(1433)年、前大宮司宇治朝臣惟郷公の勘請により小筵の年神に御鎮座。阿蘇家の臣松野原城主田上丹後守の深い尊崇を受けた。天正年中、小西行長の乱によって社殿ことごとく焼失。佐俣村上(今の猿田彦地)遷座の後、寛文10(1670)年現在地に御鎮座。

社頭
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
境内入口にいる建立年代不明の狛犬
阿は口中に玉を含み、優しい顔つき、体つきながら、熊本らしい歯並びの良い歯列や太い尾を持つ、均整のとれた狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
拝殿天井絵
弊殿と三間社流造の本殿
本殿木鼻・狛犬と象
本殿妻彫刻
本殿妻にいて屋根を支える力士さん

境内社:一弥太社

ご神木・イチイガシ
本殿裏から見た裏山の様子