河尻神宮

熊本市南区八幡5-1-50(平成24年4月7日)

東経130度41分2.52秒、北緯32度44分40.74秒に鎮座。

 この神社は川尻駅の北北東約450m、白藤公園南に鎮座しています。神社の南250mを流れる天明新川沿いに参道入口があり一の鳥居が建立されています。そこから北に約220m、一般道と共用の参道を進むと、神社入口に二の鳥居が立ち、社号標があります。鳥居を潜ると右手に手水舎と神楽殿が配され、左に御神木の柊が聳え、真北に向かう参道正面に千鳥破風付き入母屋造りの拝殿・弊殿・本殿が建立されています。又、社殿周囲に稲荷神社、今宮神社、十六神社、歳神社等の境内社が点在しています。
 旧県社だそうですが、明るく整然と整えられた境内や社殿に、心落ち着く参拝が出来る神社でした。

 御祭神:春日大神、天照皇大神、鶴岡八幡大神(中央)、住吉大神、阿蘇大神
 祭礼日:1月・歳旦祭(1日)、左義長(どんどや)・成人祭、2月・初午祭・節分祭、建国記念祭(11日)・祈念祭、3月・女性の厄入り・厄晴祭(3日)、4月・男性の厄入り・厄晴祭(1日)、勧学祭、春季大祭(17日〜19日)、6月・長寿報謝際(1日)、大祓祭(30日)、7月・夏越祭(31日)、10月・秋季大祭(15日〜19日)、11月・七五三詣り、新嘗祭(新穀感謝祭)、12月・大祓祭(31日)、月次祭(毎月1日・15日)
 境内社:稲荷神社、今宮神社、十六神社、歳神社
 由緒:第六十代醍醐天皇の第二皇子左大臣源高明卿八世の孫河尻三郎源実明公の創立なり。実明公恒に相州鎌倉鶴ヶ岡八幡宮を尊崇せられたるを以て、建久7年丙辰11月河尻荘小岩瀬の里に社殿を造営し、御分霊を乞はれ、同8年11月初卯の日を以て勧請す。相殿には、天照皇大神・住吉大神・春日大神・阿蘇大神を合祀す。中世に至りて若宮五社大明神と称し、河尻荘一円壱町八十七ヶ村の総氏神様として、社領三十三町歩を保有せり。応永27年実明公の子孫実照公没落より漸次衰微に属すれども、加藤清正公の領国となるや清正公の篤い崇敬を受け、天正14年現今の地に社殿を造営し、翌年落成す。依って遷座す時に清正公自ら群臣及び村民を率いて隆盛な祭典を挙行せられ、流鏑馬式・風流舞式・傘鉾・相撲等の儀式も行はる。寛永9年細川忠利公の領国となるや忠利公も清正公の遺例を襲き祭典を挙行し役人出張護衛せられたり。又壱町八十七ヶ村の郡司大荘屋は河尻氏創立の古式に則り氏子村民を率いて参拝し、神酒並びに授与式等を行い代々古格を守れり。維新以来郷社に列したるが明治31年11月県社に昇格す。今日も尚氏子並に近郷の信仰特に篤く古式による荘厳な祭典が行はる。

神社の250m南、天明新川対岸から見る参道入口
参道入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
一般道と共用の参道
社頭
神社入口 社号標
入口にいる大正7年生まれの狛犬
お座りしているワンコの様な姿の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正7年(1918)10月建立)
神社入口に立つ二の明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる額
春日大明神、天照太神宮、若宮八幡宮、住吉大明神、阿蘇大明神
透かし塀内の弊殿と本殿
神楽殿
社務所

境内社:若宮稲荷大明神
稲荷大明神の神使い・お狐様
境内社:今宮神社
(御祭神 - 河尻三郎源実明卿並びに河尻氏代々の当主)
境内社:十六神社
(御祭神 - 河尻氏当主代々の嬪内女)
境内社:歳神社
(御祭神 - 大歳神・御歳神・若年神・宇迦之御魂神)
石祠
古札納所? 征清従軍祈念碑
日露戦役祈念碑 平和祈念碑

御神木・柊
魔除けの霊木との言い伝えがあり、また長寿の守護木としても仰がれています。
ご神木・ケヤキ

絵馬