立田阿蘇三宮神社

熊本市北区龍田1-5-1(平成24年4月8日)

東経130度45分32.58秒、北緯32度49分37.97秒に鎮座。

 この神社は白川北に伸びる337号線に参道入口があります。
 入口には白い大きな鳥居が立ち、こんもりとした鎮守の杜が悠然とした姿を見せています。東に延びる参道を行くと、境内入口には鳥居型の提灯掛けがあり、千鳥破風付き入母屋造りの拝殿前には大正13年生まれの狛犬。その奥には弊殿、透かし塀内に流造の本殿が建立されています。又、落ち着いた境内の周囲には立田龍~社、出世稲荷神社、天神社・北村神社、天満宮、産巣日神、三宮恵比須社、伊勢神宮・阿蘇本宮遥拝所等が点在し、珍しいところでは水かけ・願かけの狛犬や金運・出世、安産・子授かりの撫で石があり、御利益がありそうです。
 御神木の筋無木や大楠が市指定保存樹となっており、豊かな杜や静かで落ち着いた雰囲気の境内、社殿等に心安らぐ、素晴らしい神社だと思いました。

 御祭神:国竜神、比盗_
 祭礼日:10月25日
 境内社:立田龍~社、出世稲荷神社、天神社・北村神社、天満宮、産巣日神、三宮恵比須社、伊勢神宮・阿蘇本宮遥拝所
 由緒:当神社は菊池氏第12代武時公の同志 阿蘇家第10代惟時公の長子 阿蘇大宮司惟直公 元弘2年(1332)9月熊本平野の中央を流れる白川の中流 熊本上立田牧寉 今の社殿を距る稍後方三協橋の西方五百米現在もその跡地には屋敷と云て標石あり。
古時の住民の要請を受け創建された古い社であります。
 阿蘇家の古文書に明記されています。
三宮様は神武天皇の第一皇子であらせられ 神武天皇が大和国に御東遷になっ後、健磐龍命と共に種々民政の上に力をつくされた方。
 御名を国竜神又は草部吉見神と申上ます。
三宮様の夫人比東芬q明神を四宮様と申上ます。
御娘阿蘇都比当スは二宮様と申し一ノ宮様の御夫人であります。
 加藤清正公が肥後にこられ 大津街道(今の国道57号線)をお作りになり 陸上交通が盛となり、白川近くの三宮は水害を受けるので 細川藩主第三代綱利公の13年目寛文元年(1661)9月大道往来の交通安全の守護神として住民の要望により現地に社殿を造営遷座。
 当社内に筋無木と称する神木があります。
子供の筋気(ひきつけ)の病おこりたる時はその神木の葉を祈願し水に浮かして飲ましむるに直に治癒すること不思議なり。
古くから竜田の筋の神様として今尚県内はもとより県外からも祈願奉賛するもの絶ゆることなく 大神の神助を仰ぎ 霊験を戴き生長せし人すくなからずよく人の知るところであります。
(注)この神木は当神社の御祭神を阿蘇より御迎する時に神様の御杖として持来たるを境内に挿おいた杖から芽がふいたものと云伝。この神木の葉を祈願した御神符を戴き御礼詣りには苗木を献植して神社の森の栄を祈念緑豊かな鎮守の森となっております。
阿蘇家31代 惟治宮司は文政9年(1826)9月「阿蘇三宮」の額奉納
三の宮様の御子孫 阿蘇惟友宮司は昭和36年(1961)10月24日現地御遷座三百年祭斎行の献幣使として参向
 御鎮座六百五十年祭は昭和57年(1982)10月斎行


社頭
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額「三宮神社」
参道の様子
境内の様子
拝殿前、大正13年生まれの狛犬
阿は口中に玉を含み、顎髭が長く穏やかな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正13年(1924)10月中旬建立)
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
流造の本殿

磐座?
伊勢神宮・阿蘇本宮 遥拝所
境内社:立田龍~社
境内社:出世稲荷神社
境内社:天神社 北村神社
境内社:天満宮
境内社:産巣日神
境内社:三宮恵比須社
水かけ・願かけ狛犬
金運・出世 安産・子授かり 撫で石
絵馬

御神木・筋無木と小祠
ご神木・大楠
ご神木・大楠
寛文元年(1661年)植樹のご神木・大楠
樹高・20m 幹周・5.4m 根廻り・11.2m
ご神木・大楠
ご神木・大楠