熊本大神宮

熊本市中央区本丸3-5(平成24年3月27日)

東経130度42分36.91秒、北緯32度48分9.64秒に鎮座。

 この神社は本殿向かって左側には熊本城本丸の石垣がそびえる熊本城東側に鎮座しています。
 旧県社で、現在は単立神社となっています。南隣の熊本城稲荷神社から北に約70〜80m程歩いての参拝でしたが、煌びやかな稲荷神社とは正反対の、渋い重厚な感じが強い落ち着いた神社でした。靖国鳥居を潜ると正面が社務所、境内は右側に広がり、右には手水舎が配され、正面に千鳥破風付き入母屋造りのすっきりと大きな拝殿、その奥の木々の中に神明造りの本殿が建立されています。又、境内社として恵美須社と、社名不明で社殿が御神輿のような造りの社が祀られていました。

 御祭神:主祭神:天照皇大神、豊受大神、配祀神:天之御中主神、神御産巣日神、高御産巣日神、倭日賣命
 祭礼日:10月17日
 境内社:恵美須社他
 由緒:熊本大神宮は伊勢神宮の大麻(御札)と神宮暦を頒布して伊勢神宮の御神徳を拡める為、明治9年、神宮の神璽を奉迎鎮齋して熊本城内に創建された。当時は、神宮教院熊本本部と称していた。
 明治10年2月熊本城炎上の際に類焼したので、西南の役終熄後の11年、手取町に敷地を求めて、神明古代作りの殿舎及び大講堂、学生寮などを建設し神宮大麻、暦の頒布と共に有親黌と言う学校を併設して青年の教導に任じた。
 明治21年鷹匠町(現在の下通り3丁目付近)に移転して発展したが、そこも手狭となり、大正15年現在地に神殿、拝殿、参集所、神部署などを建設し、翌昭和2年1月24日に遷座した。
 それより先、明治32年9月、神宮教院は、財団法人神宮奉齋会と改称したので当社も神宮奉齋会熊本本部となった。熊本県下の神宮大麻、及び暦の頒布事務を専権し且つ熊本地区唯一の神前結婚式場として殷賑を極めた。
 昭和20年12月、占領軍の所謂、神道指令によって、国家神道は廃止され、神宮奉齋会も解散したので当社も、昭和21年6月、宗教法人熊本大神宮として再発足して今日に至っている。

社頭
入口に立つ靖国鳥居 社号標
境内の様子
千鳥破風付き入母屋造りのすっきりと大きな拝殿
拝殿内の様子
神明造りの本殿

境内社:恵美須社
不明の境内社
社殿が御神輿のような造りで、社殿上に鳳凰が羽ばたいています。
絵馬