琴平神社

東経130度42分27.3秒、北緯32度46分57.83秒に鎮座。

 この神社は琴平通りに面して鎮座しています。ところが目立つのは境内社の「天満宮」で、初めはこの社の正式な入口が分からず、仁王様が立っている裏参道の入口から境内に入ってしまいました。撮影をしながら少し時間がたってから神門に気づき、改めて表参道から境内に入り直したのでした。
 社号標が立つ入口には神橋が架かり(今は橋としては使用されていません)、神門を潜り参道を行くと四基の鳥居が建立されており、右に曲がって五の鳥居を潜ると境内に入ります。石段を数段上がると境内左右にはとても変わった狛犬が居り、左に社務所、中央に千鳥破風・唐破風付き入母屋造りの拝殿・弊殿・本殿が建立されています。又、駐車場がある外側の境内には沢山の境内社や石碑が見られます。
 江戸時代、肥後細川藩第十代藩主細川斎茲公はこの社に病気平癒を祈願なされ、御本復の御礼に社殿を西向きに御奉納になり、朝夕に御参拝されたそうですが、現在も人々の崇敬神が篤いと感じられる、素晴らしい神社でした。

 御祭神:大物主大神、少彦名神、大山津見神、金山彦神、崇徳天皇、大己貴大神
 祭礼日:1月10日・初こんぴらさま、4月10日・春季大祭、6月30日・夏越の大祓(茅輪くぐり)、8月31日・千燈明祭、10月10日・例大祭(子供御神輿)、毎月10日・月次祭(十日詣り)
 境内社:天満宮、猿田彦大神他
 由緒:当神社は、鎌倉時代創建「瑞応山善光寺」の鎮守「金比羅大権現」としてお祀りされて以来、今日に至っています。
 大物主大神様は、神代の昔より幸魂・奇魂という偉大な神霊の大神様であります。
 幸魂と申しますのは、吾々人間生活の幸福を御支配される神霊であり、奇魂と申しますのは、目に見えない霊の世界、精神世界を支配され、常に霊妙なおはたらきをなされている神霊であります。
 昔から地上最高の大神としてお徳が高く、おはたらきがきびしい神様であると、本居宣長翁も有名な古事記傳に説明しており、今日只今も廣大無邊なおはたらきが続けられているのであります。

社頭
社号標 神社入口
神門
参道に立つ一の明神鳥居
参道に立つ二の明神鳥居
参道に立つ三の明神鳥居
参道に立つ四の台輪鳥居
境内入口に立つ五の台輪鳥居
境内玉垣後ろにいる安政5年生まれの狛犬
阿は「御免なさい」、吽は「フン」、という感じの面白い狛犬です。変わり狛犬が多数見られる熊本ですが 、この様な顔つき・意匠の狛犬はこれ一対だけしか見ていません。
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政5年(1858)戊午3月吉祥日建立)
境内の様子
千鳥破風・唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿軒下に奉納されている「烏天狗」「大天狗」面
弊殿・木塀内に本殿

琴平通りに面し、独立したように祀られている境内社:天満宮
天満宮境内内に祀られる石祠 境内に祀られる天満宮(管原神社)
境内社:猿田彦大神
石碑 御大典記念事業之碑
石祠 石碑
祈念碑 御神殿復興記念碑
銅馬記念碑
恵比寿様 賽祷碑

神楽殿?
参集殿
裏参道入口にいる仁王様
裏参道入口と明神鳥居 鳥居に掛かる額「別所神社」