竹迫(たかば)日吉神社

合志市豊岡239(平成24年4月8日)

東経130度47分36.13秒、北緯32度53分34.88秒に鎮座。

 この神社は竹迫城跡公園の南西約300m、合志小学校北に鎮座しています。城壁のように高く組まれた石垣の上に社地が造られ、石段の上に鳥居が立っています。その脇には明治26年生まれの狛犬がおり、奥に安土桃山時代に建立された荘厳な雰囲気の楼門が建立されています。楼門を入ると境内で、背後に大きな森を控えさせた横広の境内中央奥に唐破風付き入母屋造りの拝殿、流造の本殿が建立され、拝殿内には竹迫下町出身で細川候のお抱え絵師にもなった吉岡蘇雪などが天保から嘉永、慶応年間に描いた古い絵馬等が掛かっています。又、境内には招魂碑、末社、石碑等が点在しています。
 すっきりと纏まった印象の、素敵な神社でした。

 御祭神:大山咋命、大己貴命、高皇産巣霊命、国常立命、惶根之命、正哉吾勝命、邇々芸命、配祀:建磐龍命
 祭礼日:初祭・1月19日、春祭・4月8日、大祓・6月30日、秋季例大祭・11月19日
 境内社:太神宮
 由緒:沿革は、竹迫家伝に「肥後州合志郡竹迫村内原口村日吉七社大明神は正治2年(1200)竹迫氏の先祖攝津守師員の草創にして…」とあるので約800年前に創設建立されたことになる。古来からの郷社で竹迫近郷14ヶ村の氏神として尊崇されている。当社は開基以来幾多の興亡を経て今日に至っている。平成3年と平成11年には台風によって甚大な被害を受け修復を行った。彫刻等の様式から楼門は安土桃山時代、社殿は宝永年間(1704〜1708)に再建されたものと思われ、荘厳な雰囲気をかもし出している。また、拝殿に掲げられている絵馬は天保から嘉永、慶応年間に描かれたものである。周辺には、竹迫・合志・両氏時代使用されたと思われる中世の原口新城跡や足手荒神・戦没記念碑等がある。



社頭
神社入口
石段上に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
鳥居脇にいる明治26年生まれの狛犬
大きな垂れ耳、扁平な顔に大きな目玉の可愛く剽軽な狛犬です。痩せ型で胴長の身体は滑らかで女性的な感じがしますが、苔や蔦を生やして、年月を経た貫禄を見せています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・弁理村 齋藤■松 岩根八次 明治26年(1893)1月19日建立)
楼門
境内の様子
唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
拝殿内に掛かる、天保4年に描かれた古い絵馬
流造の本殿

招魂碑
境内社:太神宮
出征記念碑、日露戦役紀念碑、征清紀念碑
猿田彦大神

清々しい感じがする鎮守の杜