北宮阿蘇神社

菊池市北宮64(平成24年4月8日)

東経130度48分51.53秒、北緯32度58分9.18秒に鎮座。

 この神社は菊池川北岸近く、325号線東に鎮座しています。
 神社に到着すると先ず目に付くのが、神社と道路を挟んで反対側にある「菊池一族御刀洗所 万病の神水」石碑と菊池川へと降る石段です。初めは参拝者の禊ぎ場かと思いましたが、その昔菊池一族がここで刀を洗った場所だそうです。(それも禊ぎなのかも知れませんが。)
 神社の入口石段上には明治39年生まれの面白い狛犬がおり、台輪鳥居には「北宮」と記された額が掛かっています。参道左には手水舎があり、正面には朱の柱に白い壁の綺麗な随神門。中には古そうな随神さんと均整がとれた素敵な身体の木製神門狛犬がいました。境内正面には入母屋造り、横広の落ち着いた拝殿と流造の大きな本殿。境内周囲や少し外に境内社が数社祀られています。この中の五社宮内に県指定文化財の木造男女神坐像が鎮座されているようです。又、北宮阿蘇神社御鎮座六百五十年祭記念碑等の石碑も沢山見られました。
 神社前の菊池川の穏やかな流れや、静謐で清々しい神社の雰囲気がピタッと填った素敵な神社です。

 御祭神:国造速瓶玉命
 祭礼日:4月・春祭、9月・秋祭
 境内社:五社宮他
 由緒:旧郷社。天寿4年(1378)、菊池氏16代武政が阿蘇大明神を勧請(17代武朝勧請の説有り)し、菊池の郷社として創建された神社です。天正7年(1579)、本殿と拝殿は島津軍により大きな被害を受けましたが、楼門は災禍を逃れています。また社宝として納められている木造男女神坐像は県指定、伝征西将軍宮軍配扇は市の指定文化財となっています。

社頭
神社入口
入口石段上に居る明治39年生まれの狛犬
四国で見かけた、石の角を使って狛犬の顔を掘る技法が、此処でも使われています。長い垂れ耳、ゲジゲジ眉毛、はっきり見開いたアーモンドアイ。もっと特徴的なのがピンと立ち長く伸びた口髭。面白いですね〜。鬣や太い尾には綺麗な曲線で毛が表現されています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治39年(1906)旧9月9日建立)
入口石段上に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額「北宮」
参道の様子
随神門
随神門内にいる木製神門狛犬
上品で威厳のある顔つきの素晴らしい狛犬です。肉付きが良くなだらかな体つきも均整がとれており、安定感があります。渦を巻いた尾には未だ朱の彩色が残っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子
入母屋造り、横広の落ち着いた拝殿
拝殿にかかる額「北宮」 拝殿内の様子
流造の本殿

境内社
境内社:五社宮
(八幡神社、若宮神社、春日神社、新宮神社、山崎霊社)
境内社 境内社
土俵
北宮阿蘇神社御鎮座六百五十年祭記念碑
石碑 鎮座六百年記念碑
北宮神社基本財産造成記念碑 石碑
猿田彦大神 水鉢

ご神木

神社と道路を挟んで反対側にある「菊池一族御刀洗所 万病の神水」石碑と菊池川へと降る石段
神社南を蕩々と流れる菊池川