大津日吉神社

菊池郡大津町大津2184-1(平成24年4月8日)

東経130度52分27.41秒、北緯32度52分41.77秒に鎮座。

 この神社は肥後大津駅の北東約600m、町の中心部の高台、十文字山南麓に鎮座しています。
 一の鳥居が立つ参道入口から約200m程東に坂道の参道が続き、突き当たり少し手前左に神社の入口があります。石段を上がり二の鳥居を潜ると境内で、入口左右に明治35年生まれの狛犬、左に手水舎、右に社務所が配され、中央奥に妻入りの拝殿、透かし塀内に弊殿、本殿が建立されています。境内のあちこちに、石造の「山王神猿」が奉納され、境内社やさざれ石、夫婦楠など、見るべきものが盛りだくさんの、綺麗に整えられた、崇敬心が気持ちよく伝わる神社でした。
 又、神苑のつつじは「日吉つつじ」の名で広く知られ、大津の町が一望できるすばらしい展望の中、つつじの名所として人気があるようです。

 御祭神:大山咋神、大国主神、国之常立神、神産巣日神、天之忍穂耳命、国之狭土神、伊邪那美神、日子番能邇邇藝命、阿夜訶志古泥神
 祭礼日:4月18日・御遷座記念祭、11月18日・例祭
 境内社:恵比寿社・稲荷社・琴平社・大神宮・迦具土社・早鷹天神社・御手洗社・五行社
 由緒:正保元年(1644)或いは3年、近江国日吉山王宮(滋賀県日吉大社)の御分霊を上大津「椋木天神」(小宮)に勧請して、藩主参勤交代の際海陸安全・武運長久を祈ったことに始まります。肥後神祠正鑑に「元菅神を椋木に勧請し当所の鎮守とす。此地東面にして馬場下は官道の駅町也。嘗ては神威厳強にして、若し乗馬の者前道を通る時は忽ち落し給ふ。故に加藤君当町上並杉植立の時に、神前を南面に移し給ひ正保3年同地に上七社を建立し彼の椋木天神は附属の如くなりにけり」とあります。
 御鎮座以来藩主の崇敬篤く、正月 5月 9月には大津郷中の祈願所として宿駅道中旅人の安全五穀豊穣を祈る祭事が行われ明治5年郷社に列せられました。偶々大正11年社殿炎上、同年再び御分霊を仮殿に奉安、新しく東岳城址の現在地に社殿を造営。昭和3年4月18日御遷座祭を奉仕して今日に至っています。




十文字山南麓にある参道入口
参道入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
社頭
神社入口
神社入口に立つ二の明神鳥居 鳥居に掛かる額
入口にいる明治35年生まれの狛犬
垂れ耳でやや上向きの柔和な顔、長い顎髭や巻き毛の鬣、尾。まん丸目玉の癒し系狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治35年(1902)11月16日建立)
参道の様子
境内の様子
拝殿前、「神猿 夫婦猿」の石造(平成18年5月建立)
妻入りの拝殿
拝殿内の様子
透かし塀と弊殿、本殿

山王鳥居
「山王神猿」
五猿・御縁(ごえん)で神のお遣いで五猿・御座る(ござる)
「山王神猿」
境内社:恵比寿社・稲荷社・琴平社・大神宮・迦具土社・早鷹天神社・御手洗社・五行社

「郷土を詠める歌」碑 造営記念碑
さざれ石

ご神木・夫婦楠
鎮守の杜の様子