蘇古鶴(そこづる)神社

菊池郡菊陽町原水5092(平成24年4月8日)

東経130度49分8.45秒、北緯32度52分25.61秒に鎮座。

 この神社は311号線、浄念寺脇に参道入口があり、そこから約100m程参道が北向きに付けられています。途中に「蘇古鶴宮」と記された額を掲げた台輪鳥居が立ち、「産さん(産神社)」も祀られています。境内の入口には町内で唯一の楼門が建立されており、楼門内には「奇岩窓神」・「豊岩窓神」の随神像と綺麗に彩色が残る神門狛犬がいます。
 境内に入ると正面奥に御柱のようにスックと聳え立つ二本のイチョウ、その後ろに入母屋造りの拝殿、透かし塀内に彫刻が施されている流造の本殿が建立されています。又、境内右手に天満宮が祀られ、石碑も数基見られます。
 この社の社名の由来は、「細川忠利公が鷹狩りでこの地に来られたとき、鶴が二羽(そこつ鶴)舞い降りてきたので、将来にわたり社号を阿蘇の蘇の字を鶴の上にかぶせて「蘇古鶴宮」と申し伝えたとのことです(菊陽町役場H.P.より)」が、杜が大きく、手入れが行き届いた参道、境内や社殿等に、神社の永きに亘る歴史や、氏子さんの崇敬心の深さ等を感じると共に、張り詰めたような稟とした空気が感じられました。

 御祭神:阿蘇一の宮(健磐竜命)、阿蘇二の宮(比淘蜷_)
 祭礼日:11月23日
 境内社:産さん(産神社)、天満宮
 由緒:この神社は、鉄砲小路の氏神として、氏子の繁栄と武運長久を祈念して、寛永12年9月、細川忠利公の命によって勧請されたものです。
祭神 阿蘇一の宮(健磐竜命)
   阿蘇二の宮(比淘蜷_)
 「楼門」は町指定の文化財であり、中には「奇岩窓神」と「豊岩窓神」が祀られ、更に元禄9年(1696)正月、天満宮社殿が併設されました。

蘇古鶴神社の楼門
 この蘇古鶴神社は寛永12年(1635)9月、熊本藩主、細川忠利公が、熊本府から東北方の「鬼門」にあたるところから、また、この地に地鉄砲の者を仕立てるために、「鬼門」の厄を払い、併せて、鉄砲町(地鉄砲)の「守護神」として勧請されたものである。
 この神社本殿前に、町内で唯一の楼門がある。楼門は、銅板葺き2層建築である。奥行、3.06m・間口、3.99mで、楼門内には門神である「奇岩窓神」・「豊岩窓神」の2神を祀る。

 

311号線、浄念寺脇にある参道入口
社号標 参道の様子
参道途中に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額「蘇古鶴宮」
参道の様子
町内で唯一の楼門
楼門内に居られる門神の「奇岩窓神」・「豊岩窓神」
楼門内に居る、綺麗に彩色が残る神門狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内側から見る楼門
境内の様子
昭和59年生まれの岡崎現代型狛犬
(昭和59年(1984)3月吉日建立)
参道の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
透かし塀と彫刻が施されている流造の本殿

参道途中に祀られる「産さん(産神社)」
境内右手に祀られる「天満宮」
猿田彦大神 大東亜戦戦没出征者紀念碑
殉難之碑 天満宮社務所改新築
拝殿屋根銅板葺替記念碑