宿毛(すくも)天満宮

宿毛市桜町14-25(平成23年3月30日)

東経132度43分39.41秒、北緯32度56分15.78秒に鎮座。

 この神社は宿毛市役所の北約300mに鎮座しています。ホテルの方に「初詣はどちらに行かれます?」とお聞きしたところ、「宿毛天満宮」です…とのお答えに導かれ参拝にまいりました。
 神社は市街地の北側の山の端にあり、参道入口の石段脇に、建立年代不明の浪速狛犬さんがいました。40〜50段ほどの直登の石段を上がると踊り場があり、鳥居が建立されています。この付近には沢山の桜の木が植栽されていますが、生憎未だ開花したばかりで見頃は一週間ほど先のようでした。ここから又急な石段を数十段上りきると境内となります。境内左には手水舎、右には境内社が配され、正面中央奥に唐破風付きの綺麗な彩色が施された拝殿、幣殿、本殿が建立されています。拝殿には鬼瓦や飾り瓦が取り付けられ、破風下にも華麗な彫刻が施されています。
 登りは大変でしたが、境内からは桜の木々越しに宿毛市街地や遙か彼方の山並みが見渡せ、とても気持ちの良い参拝が出来ました。

 御祭神:管原道真公
 祭礼日:不明
 境内社:一社
 由緒:宿毛天満宮は、天満天神として管原道真公を祀り、古くから郷土のシンボルとなり崇められ広く信仰を集めてきた。
 その由来は、およそ六百年前宿毛に天災地変にみまわれた。
 明応5年の秋、京都北野より現在の坂の下梅の木谷に天満宮を迎えた。その後、慶長6年(1600)安東氏(伊賀家)の領地となり宿毛村の聚落が形成されるに及び鎮守の神として宿毛字本町天神の本に移し齋祀する。当時には、古書、宝器なども伝えられていたが、宝永(江戸中期)の大洪水にすべてを流失した。又、昭和7年に出火焼失昭和10年10月再建され昭和43年11月に現在地に移転、昭和63年改修今日に至る。

神社遠景
社頭
参道入口 社号標
参道入口にいる狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対です。口蓋がはっきりしている出来の良い浪速狛犬で、吽には小さな突起が付いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
石段参道途中の踊り場入り口
踊り場に立つ根巻鳥居 鳥居に掛かる額
石段参道上部
境内入口
境内の様子
拝殿
拝殿唐破風上鬼瓦
飾り瓦
唐破風下彫刻・雲間に鶴、波
目貫彫刻・竹林に寅
木鼻・龍
本殿
境内社
境内から入口を振り返る