住吉神社

高知市春野町甲殿1417(平成23年3月31日)

東経133度30分42.1秒、北緯33度28分17.53秒に鎮座。

 この神社は仁淀川の支流、新川川のそのまた支流の甲殿川の河口近くに鎮座しています。この辺りは大正15年に「土佐十景」に選定され、お菱岩、蝙蝠岩、お亀岩、烏帽子岩、鳩岩、お舟岩等の巨岩があちこちに見られた景勝地だったそうですが、戦後基礎石用に切売りされ、現在はお菱岩だけが残されているそうです。
 神社は川に沿って東西に長く広く造られ、社殿後ろは巨岩に覆われています。東参道には旧春野町の文化財に指定されていた旧春野町では一番古い狛犬や、可愛い子育て構え獅子が居て、参拝を一層楽しくさせてくれます。
 又、ご神木の椎の木は年老いて樹勢が衰えてきたとはいえ、感動ものの御姿をしています。
 社地に遺された「南海地震の遺し物」大岩は昭和21年の南海地震の際に住吉山から崩れ落ちてきた岩だそうですが、こんな大きな岩が頭上から落ちてくる恐怖、又、このご時世、東北の惨状を思い出し、改めて日本の自然災害の多さ、大きさを感じました。

 御祭神:住吉三神
 祭礼日:不明
 境内社:一社
 由緒:文明3年(1471)に建立遷宮、起源はそれよりはるかに古いとされる。土佐十景の一つに数え、社の東には四国八十八箇所三十四番札所種間寺の奥の院・本尾山奥の院がある。
 狛犬は江戸時代後期の天保2年(1831年)9月に作成された、旧春野町では一番古い狛犬である。旧春野町の文化財に指定されていた。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
「住吉郷社記念」碑 東参道入口に立つ一の根巻鳥居
東参道に立つ二と三の鳥居
「土佐十景の碑」
この辺りは大正15年に「土佐十景」に選定された景勝の地でした。お菱岩、蝙蝠岩、お亀岩、烏帽子岩、鳩岩、お舟岩等の巨岩があちこちに見られたそうですが、戦後基礎石用に切売りされ、現在はお菱岩だけが残されているそうです。
「南海地震の遺し物」大岩
三の鳥居前にいる旧春野町最古の浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保2年(1831)辛卯9月13日建立)
四の鳥居と石段参道、中の境内
大正8年生まれの狛犬
変形構えの狛犬ですが、構えていると言うよりは背中に乗っている子狛をあやしている「子育て狛犬」のように見えます。形は奇抜ですが、毛の流れなどの彫りがやや浅く、顔つきも素朴で、とても可愛く親しみの持てる狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正8年(1919)建立)
西側参道からの境内入口の様子
拝殿
拝殿内の様子 拝殿内に掛かる額
上の境内へと上がる石段参道
中境内から見上げる本殿
本殿
本殿木鼻・龍
境内社



ご神木・椎の木

境内から見える甲殿川の流れ
西参道に立つ鳥居
西側参道入口