宗忠神社

高知市朝倉丁(平成19年3月31日)

 この神社は38号線の高知病院付属看護学校北から西に入り、150mで右折130mで左折すると、右側に鎮座しています。
 案内が無く創建などは不明ですが、拝殿内に「黒住大神」とあったので、明治25年に出口なお(開祖)さんが神がかりして京都府綾部で開教した古神道系新宗教の一つ「大本教」の神社のようです。
 ここからは私の想像ですが、始めはこの社は、中島城(南国市岡豊町中島)からこの近くの秦泉寺城(高知市秦泉寺)城主となった、長宗我部家臣・中島大和守宗忠(後に秦泉寺氏を称した)を祀る神社かと思っていました。長宗我部家が滅んだ後に、郷士や農民となった元家臣がこの地で密かに元城主をお祀りしたのかと思ったのです。もしそうならば、明治25年に新宗教として興った「大本教」の神「黒住大神」は明治期にこの地に根付いたことになります。不敬かも知れませんが、社名からも色々と想像が広がり、歴史、地域性、過去に生きていた人々の生活など、興味は尽きません。

神社全景 拝殿
拝殿内の様子
本殿正面
本殿覆い屋
末社