葛木男(かつらぎお)神社

高知市布師田1359(平成23年3月28日)

東経133度36分16.99秒、北緯33度35分0.79秒に鎮座。

 この神社は国分川北、高知刑務所南に鎮座しています。
 国分川の北側に沿っている道路から神橋を渡ると、狛犬が護る参道入口に鳥居が立ち、北北西に向かって真っ直ぐに参道が100m程伸びています。途中には稲荷社や磐船?らしき大磐が置かれ、二の台輪鳥居を潜り神泉を左に見て石段参道を上がると境内となります。
 砂利が敷き詰められた参道正面に拝殿・本殿が建立され、大杉のご神木が聳える良く手入れされた境内には、瑞子供養霊碑や趣ある手水鉢があります。
 この社は式内社土佐國土佐郡 葛木男神社の比定社で、旧郷社ですが、静寂な雰囲気が漂う社域は氏子さん達により綺麗に手入れされ、昼尚暗い境内に立っていると神寂びた清浄感が感じられます。

 御祭神:高皇産霊神
 祭礼日:7月16日
 境内社:稲荷社
 由緒:当神社は延喜式内社で土佐国二十一座の一である。古来より布師田の総鎮守であり、中古高結大明神と稱す。
 即、高皇産霊神の五世の孫、剱根命の後裔布師臣、武内宿彌の男葛城襲津彦命を祖とする葛城氏は布師の仕事を営むかたわら生活の糧を得るため生い茂った原始林に斧を入れ岩石や木根を起して汗と涙で開拓し氏族の永住の地と定め太祖高皇産霊神を氏神として奉祀したものである。近世は布師田金山城主石谷民部少輔源重信も太祖神を斉祭りしものである。
 布師田は布師臣なる人の住む里なるが故に布師と号け、昔より田地の多い処なるが故に布師田と唱へ今の地名となりたりと伝えられる。
 式内社・葛木盗_社は昭和47年12月合祀したものである。

社頭
入口にいる慶応2年生まれの狛犬
縦長でギョロリと睨みをきかせた狛犬で、近隣の土佐型狛犬とは趣が異なります。
狛犬の拡大写真はこちらで
(慶応2年(1866)丙寅6月吉日建立)
参道入口に立つ一の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
北北西に向かって真っ直ぐに伸びる参道
参道左に祀られる境内社:稲荷社 磐船?
石段参道入口に立つ二の台輪鳥居
石段下の神泉
境内へと続く石段参道
境内入口
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子 拝殿に掛かる額
「高結大明神」
本殿
瑞子供養霊碑 趣ある手水鉢
ご神木・大杉