野槌神社

香南市野市町下井(平成23年3月28日)

東経133度41分23.5秒、北緯33度33分26.52秒に鎮座。

 この神社は物部川の東、ごめん・なはり線と55号線の中間辺りの道路沿いに鎮座しています。道路の反対側まで張り出した樹勢の盛んなご神木が目印となる神社です。

 御祭神は草野姫かとも思われますが、勧請年月・縁起・沿革等については案内がなく不明です。

 社名の「野槌」とは、大辞泉によると
 【野槌】《「のづち」とも》1 《野の霊(ち)の意》野の神。 「次に草の祖(おや)草野姫(かやのひめ)を生む。亦は―と名づく」〈神代紀・上〉2 野にすむマムシ・サソリの類。〈名義抄〉3 化け物の一種。

 一方、【草野姫】はFeペディアによると
 カヤノヒメ(カヤヌヒメとも)は、日本神話に登場する草の神である。
神話での記述
 『古事記』では鹿屋野比売神、『日本書紀』では草祖草野姫(くさのおやかやのひめ。草祖は草の祖神の意味)と表記し、『古事記』では別名が野椎神(のづちのかみ)であると記している。
 神産みにおいて伊弉諾尊 (いざなぎ)・伊弉冉尊 (いざなみ)の間に生まれた。 『古事記』においては、山の神である大山祇神との間に、4対8柱の神を生んだ。神名の「カヤ」は萱のことである。
 萱は屋根を葺くのに使われるなど、人間にとって身近な草であり、家の屋根の葺く草の霊として草の神の名前となった。
 別名の「ノヅチ(野槌)」は「野の精霊(野つ霊)」の意味である。
ツチノコは、野槌に似ていることから名づけられた名前である。あるいは一説に、ノヅチの伝説の元になった実在の生物ともいう。昭和40年頃には、野槌の伝承はツチノコとしてほぼ統一されている。
とされています。

神社遠景
社頭
入口に立つ白木鳥居
拝殿
拝殿に掛かる額
磐の上に建立されている本殿
ご神木 手前が楠、奥がタブノキ
タブノキは樹高・19m、目通り幹囲・9.2m、推定樹齢・300年以上。
その他に本殿前にはカゴノキも見られます。
タブノキ