御市川若一大王子宮

香美市香北町五百蔵(いおろい)1739番2 (平成19年4月1日)

東経133度45分34.5秒、北緯33度38分34.1秒に鎮座。

 この神社は国道195号線橋川野地区でで物部川に架かる香麗橋を渡り県道を300mほど右へ進むと、道路沿いに鳥居が建っています。鳥居を潜り、ゆるい勾配の阪を登り三の鳥居を潜ると境内で、狭いながらも豊かな鎮守の杜に囲まれており、静かでゆったりとした気持ちになります。

 御祭神:天忍稲穂耳命
 由緒:勧請年月・縁起等は不詳ですが、町内では最も古い神社の一つで、昔は本社九尺四方、拝殿五間、傍らに阿弥陀堂があって、年に四度づつの祭りが行われていました。天正16年(1588)の地検帳によれば、 社領として五百蔵・白川の両村の本田一町三十一代を持っていましたが、いつの時代か召し上げられて貢物もなくなり、宮が破損しても修理も出来ず、藁すぼつきの粗末なものとなってしまいました。その後、正徳3年(1713)に氏子によって本社拝殿が建立され、元文5年(1740)にも修繕が行われています。享保14年(1729)には向林谷の東で田九代九歩が氏子より寄進されました。古来五百蔵村西部落と白川村東部落の産土神で、元は「御市川若一大王子権現」といいましたが、 明治元年に現社名に改称し、同5年村社となりました。昭和31年社殿の大修理を行うに当たって宮林は売却されました。
(香北なんでもかんでも瓦版参照)

神社入口
神社入口に居る大正6年生まれの土佐狛犬。
面長で、やはり大きな渦巻きが特徴です。顔も目もやや上向きで、山に向かって咆哮しているような感じです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正6年(1917)10月吉日建立)
参道途中の様子と二の鳥居
二の鳥居前の嘉永2年(1849)生まれの狛犬。
まん丸目玉に瞳があり、阿の整った平歯が目立ちます。吽の鼻と鼻の下の膨らみ具合が撮っても好きです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永2年(1849)12月吉日建立)
境内入口と三の鳥居 拝殿
本殿