新宿稲荷神社

逗子市新宿5-1900(平成22年5月3日)

東経139度34分18.9秒、北緯35度17分31.86秒に鎮座。

 この神社は厨子開成高校の西約400mに鎮座しています。134号線に近いのですが、道路は仕切られて街中には入れません。新宿1丁目の信号から東に入り、突き当たりを左に曲がって道なりに行き、厨子開成高校脇を通って道路突き当たりが神社の社地となっています。
 入口には朱の台輪鳥居が立ち、参道は道路と並行に石段が付けられています。その石段を右に折れると朱の鳥居が立つ境内入口で、すぐ目の前に社殿が建立されています。社殿は岩窟と一体になった造りで、本殿は岩窟内に鎮座しています。

 御祭神:宇迦之御魂神、保食命
 祭礼日:不明
 由緒:当神社は約400余年前徳川初期に鎮座されたと伝う
 正一位新宿稲荷大明神と尊称され新宿の鎮守として産業振興・商売繁盛・安産育児の守護・庶民の財産生命生活安定の神と崇められている
 御社は三間程の岩窟の中に奉安されていたが昭和32年現在の社殿が建立された
 殿内は岩窟の中に造られている

 ネットでこの社の検索をしていたところ、今、この社は存続の危機にさらされていることが分かりました。というのも、最高裁が北海道の神社に下した「違憲神社」と同様に、この社も「市有地無償提供」を受けていたのです。詳しくは神奈川新聞の記事を御覧になって下さい。「氏子会によると、神社は約400年前に岩くつを利用して建立され、1957年に現在の社殿が完成。会長を務める女性(77)は「さい銭だけでは賄いきれず、寄付で何とか管理してきた。有償になれば維持できなくなってしまう」と心配する。」と有りますが、当然ですよね〜。神社はそれぞれに永い歴史があり、その間様々な紆余曲折がありました。そして現在があるのですから、その辺りを考慮した配慮が為されて当然…と私は考えるのですが。

社頭
入口に建つ台輪鳥居
庚申塔
参道の様子
境内入口
境内入口にいる大正10年生まれの江戸流狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正10年(1921)9月建立)
拝殿
拝殿目貫彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬
本殿