亀岡(かめがおか)八幡宮

逗子市逗子5-2-13(平成22年5月3日)

東経139度35分1.67秒、北緯35度17分33.04秒に鎮座。

 この神社はJR横須賀線・逗子駅の南東約250m、逗子市役所北に鎮座しています。
 逗子市役所前に参道入口があり、駅前で、付近は商店や住宅が建て込んでいる地域に有りますが、境内には御神木の古木が何本も聳え、鎮守の杜が守られた気持ちの良い神社でした。
 入口の台輪鳥居を潜ると参道が真っ直ぐに伸び、境内中央奥に入母屋造り千鳥破風唐破風付きの拝殿が建立されています。その前には大正生まれの狛犬が居で、拝殿屋根下には様々な彫刻も施されていました。境内左には派手な幟が建ち並ぶ稲荷神社が祀られ、祭礼用の神輿庫、山車庫も建てられています。

 御祭神:応神天皇
 祭礼日:節分祭・2月節分の日、祈年祭・3月15日、例祭・7月16日、新嘗祭・七五三祈請祭・11月第2日曜日
 境内社:萬栄稲荷社、大神宮社
 由緒:勧請の年月は明らかではないが、「新編相模風土記稿」によれば「八幡宮、村の鎮守なり、延命寺持」とある。古老の言によると、昔は真言宗延命寺が別当として管理し、御神体は常には同寺に安置され、大祭にあたってこれを奉持し、行列を連ねて社殿に遷し、祭儀を執行するのが例であったと伝える。明治維新の神仏分離令により同寺の管理から脱し、明治六年十二月、村社に列せられ、正式に逗子の鎮守と定められた。社号は、古くは単に「八幡宮」と称せられたが、昭和二十八年十月、宗教法人亀岡八幡神社として登録され神社本庁に所属したが、常には古くからの慣習で「亀岡八幡宮」と呼称する。
 亀岡の称については、当社の境内は、公の地籍上「高畠」という小字になっており、なだらかな岡で、亀の背中のようであったというところから、鎌倉の「鶴岡八幡宮」に対し「亀岡八幡宮」と名付けられたものである。
 社殿は、大正八年十二月、「神饌幣帛料供進神社」に指定されたことを記念して、大正十二年二月、現社殿が新築され、その年九月一日の関東大震災に遇ったが辛うじて倒潰を免れ、修覆を加えて現在に至っている。
 境内は、もと官有地で、一一一八坪あったが、県道改修のため一二一坪が道路敷に編入され、後更に逗子警察署建設の敷地として二四七坪を接収され(現在は市役所用地になっている)残り七五〇坪が、昭和二十六年五月九日、神社境内地に編入され現在に至っている。
(「神奈川県神社庁公式サイト」より)

社頭
入口に建つ台輪鳥居 鳥居に架かる社額
参道・境内の様子
拝殿前、大正8年生まれの江戸流狛犬
花付きの岩の上に手を置いたり、岩の上に子狛を配置したりと、中々手の込んだ構図ですが、やや彫りが単純に見えます。背中の綺麗な狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・佐島上田久蔵 大正8年(1919)4月建立)
拝殿
拝殿向拝下彫刻・波と鶴
拝殿目貫彫刻・牡丹と狛犬、龍
拝殿木鼻・狛犬
拝殿前にいる亀さん
本殿
境内社:萬栄稲荷大明神
神輿庫 山車庫
平和塔 堅牢地神塔、庚申塔、馬頭観音等
境内に聳える御神木