諏訪神社

横須賀市大津町4-19(平成22年5月3日)

東経139度41分43.23秒、北緯35度15分14.86秒に鎮座。

 この神社は新大津駅の東約200mに鎮座しています。道路に面した入口には玉垣が張り巡らされ、小山の中腹に作られた境内背後は、豊かな森が形成されています。入口の鳥居を潜るとすぐの参道脇に獅子山があり左右それぞれの山に親子の狛犬が居ます。社殿の建つ上の境内へは石段参道を上がりますが、その途中に嘉永7年生まれの狛犬がいます。境内入口には明治32年生まれのハムスターのような面白い狛犬がおり、境内正面には彫刻の鉾された拝殿、入母屋造りの本殿が建立されています。境内左右には稲荷神社、金刀比羅神社が祀られています。

 御祭神:建御名方命、菅原道真他十神
 祭礼日:祈年祭・春分の日、例祭・8月26・27日、新嘗祭・11月23日
 境内社:稲荷神社、金刀比羅神社
 由緒:創建は平安時代初期の天長元年(824)。信濃の諏訪大神を勧請し、郷土の守護神として奉祀した。
 以来当社は諸業開発、守護、武勇の神として広く崇敬され、平貞盛、三浦大介、向井将監などが祈願奉納、社殿修復をされた。
 古来此の辺りは幽境であり、古伝によると境内後方の神岳は蛇沼山と称し、高僧空海は巡錫のおり嶺から雄大な四方を回顧し「是正東海一之密行之境也」と賞賛された。
 大正13年氏子内の各社を合社する。社殿は関東大震災により全潰したので大正14年に復興再建した。


社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
参道脇の獅子山
大正13年に合祀された旧竹澤白山神社より、大正14年4月に移された獅子山です。更に昭和6年に現在見られるような形に作り直された様です。獅子の谷落としの構図に則った造りですが、この親は子供に試練を与えていると言うよりは、幼い子供をそっと見守る親…というような優しさが感じられる親狛です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和6年(1931)11月建立)
参道の様子
石段参道
石段参道途中にいる嘉永7年生まれの狛犬
何かあったのでしょうか?阿吽共に顔面の一部が欠けています。滑らかな体つき、彫りの尾流れですので残念です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永7年(1854)甲寅7月建立)
境内の様子
境内入口にいる明治32年生まれの狛犬
秀でた額、チンクシャの潰れた顔、大きな渦の鬣、直立した後少し脇に流した尾等、独創性の強い面白い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治32年(1899)9月吉日建立)
拝殿
向拝脇の屋根飾り
手挟み
目貫彫刻・龍
木鼻・狛犬と象
本殿
境内社:稲荷神社
境内社:琴平神社
ご神木・梶の木 御神木・ラカンマキ
絵馬