浅間神社

横浜市西区浅間町1−19−10 (平成19年1月28日)

 この神社は13号線と83号線の交差する浅間下信号の南西約150mに入口があり、通称袖すり山の一角に鎮座しています。階段の参道を登り切ると坂道の参道が右に折れ、幼稚園が併設された境内に入ります。拝殿の彫刻は綺麗に彩色され、本殿は富士山を象った二階建浅間造の素晴らしい建築物でしたが、唯今修理中で、写真はご遠慮下さいとのこと。今年6月には修理も終わるそうですので、またの機会に撮させて頂くことにしました。又、御祭神が女神であるためか狛犬さんも狐さんも子育て中で優しい親たちでした。家に帰って調べたところ、この社の裏手にある石段は、黒沢明監督の名画「姿三四郎」の重要な一場面の舞台となった場所なのだそうです。

 御祭神:木花咲耶姫命、相殿:天照皇大神、武甕槌命
 境内社:小嶽社、稲荷社、招魂社
 祭礼:初午祭・2月上午の日、例大祭・6月1日(浅間さまのお祭)、神明鹿島合祀記念祭・9月10日、氏子内戦没者慰霊祭・10月17日
 由緒:元神奈川区浅間町に鎮座し浅間町一円の氏神様です。創祀は社伝によると、承暦4年(1080)源頼朝公の勧請によって造営されといわれています。富士山頂の浅間神社を元宮とし、本殿は静岡県富士宮市の浅間大社と並ぶ浅間造2階建ての社殿で、日本には二社しか無く、大変貴重な建造物のようです。

社号標 神社入口
階段の参道 境内入口
境内の様子 境内の鳥居と奥に拝殿
彩色が施された拝殿の挙鼻・龍
拝殿の木鼻・狛犬
彩色が綺麗で、右は玉の紐を、左は牡丹の茎を咥えています。
慶応2年(1866)生まれの江戸狛犬。
やや鳩胸気味で、豊かな体つきをしています。
表情は優しく、子育て中の親は斯くあるべきでしょう。
そんな親の庇護の元、子狛が安心しきって戯れる姿を微笑ましく思いました。
何時までも残しておきたい狛犬です。
  狛犬の拡大写真はこちらで
(慶応2年(1866)6月建立)
境内社・小嶽社
小嶽社を護る一対の烏天狗。大きな羽根を付け、修験者の様な姿をしています。
境内社・稲荷社
大正14年生まれのお狐様。
宝珠?を持ったお狐様は凛々しい方ですが、子連れのお狐様は優しそうなお顔です。
這い蹲った子狐がオオサンショウウオの様な恰好で面白いですね。
(同町石工・川古屋 大正14年2月建立)
境内社・招魂社 神楽殿