大石社

横浜市緑区長津田町2322ーロ(平成22年10月31日)

東経139度29分46.13秒、北緯35度31分35.03秒に鎮座。

 この神社は長津田駅の南西約300mに鎮座しています。境内は道路から見るとかなり高い位置にあり、直登の石段参道が付けられています。市街地の中心部にあり、ましてや駅にも近い…にもかかわらず、鎮守の杜がきちんと残され、とても落ち着いた静かな神社です。
 拝殿前の参道両脇には大きなモミの木が聳え、社殿は他人同士と思われる嘉永6年生まれの狛犬が護っています。本殿は関東大震災で被災を受け倒壊、その後蔵作りとなっています。

 御祭神:大石大神 (在原業平)
 祭礼日:1月1日・元旦祭、2月17日・祈年祭、2月節分・節分祭、10月第二日曜・例大祭
 境内社:大石稲荷社
 由緒:創立年代は不詳であるが、新編武蔵風土記稿に「元長津田村大石権現社と称し、在原業平朝臣を祀ったものと伝う。」
 神体は石でその大きさ人の容に同じく、昔は相州境にあったが、武蔵、相模両国の百姓各々其の帰属を主張して譲らず、争となったが、神意により遂に武蔵に鎮座したものと言われる。
 元禄7年5月領主岡野平兵衛房恒等社殿を修覆し、更に宝暦2年6月社殿を造営した旨が現存の棟札に記されている。
 大正12年5月神明社、稲荷社を合祀、同年9月関東大震災により本殿崩壊したので宮内省より御用材を賜わり再建した。
(「神奈川県神社庁公式サイト」より)

神社入り口に立つ一の鳥居
石段参道の様子
境内入り口に立つ二の鳥居
境内の様子
拝殿前、嘉永6年生まれの狛犬
台座には阿吽共に「嘉永6年」と彫られていますが、経緯は不明ながら、何処から見ても他人の狛犬達のように見えます。猛々しい阿は子狛を連れ、老成した吽は玉を持っています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永6年(1853)癸丑6月吉日建立)
社殿の建つ上の境内入り口
入母屋造りの拝殿
土蔵造りの本殿
境内社:大石稲荷社
大名持神 末社
参道両脇に聳えるご神木・モミ
境内中央に聳えるご神木・シラカシ