富岡八幡宮

横浜市金沢区富岡東4-5-41(平成19年1月19日)

【狛犬情報:Mikuさんより戴きました】
 この神社は京急富岡駅から徒歩10分位で、富岡八幡公園に隣接して鎮座しています。
 御祭神:誉田別命、蛭子命、天照皇大神
 由緒:創建は建久2年(1191)に 源頼朝公が当郷鎮護の為 摂津の西宮の恵比寿様をお祀りしたのが始まりで、その後、安貞元年(1227)には八幡大神(誉田別命)を併せ祀り、社名も八幡宮と改称しました。海に面した小山上の鎮座地は、鎌倉からはちょうど鬼門の方角に当たり、鎌倉幕府の厄災防除の神としても祀られた神社です。また、八幡宮の山が応長元年(1311)の大津波から部落を守った事から「波除八幡」とも呼ばれ、遠く江戸方面からも信仰を集め、深川・富岡八幡宮へ分霊されました。
 社殿の造営は、天正・慶長・寛永などの棟札に、鶴岡八幡宮造営に併せ、又破損の度時、地頭が行った事が記されています。寛永1年〜寛永3年の鶴岡八幡宮の造営に際し、漆塗りの本殿の扉を拝戴しこの社の本殿内陣の扉として移設されています。現在の本殿は天正14年(1586・桃山時代)の建築で 平成14年に覆殿を復興し、柿葺の屋根、丹塗の社殿などは桃山時代の姿に蘇りました。
 例祭日:7月(旧暦6月15日・祇園舟)と9月(旧暦8月25日・湯立神楽・御輿)のニ季があり、祇園舟・湯立神楽など鎌倉時代から800年以上継承されている特殊神事が執り行われます。
 7月の例大祭・祇園舟の神事とは、横浜を代表する夏の行事で、夏越の祓(なごしのはらえ)の神事です。青茅の舟に罪穢れを託して沖合遠く流し、心身共に清々しく祓え清めて暑い夏を迎える昔ながらの行事です。また、初穂の麦を海の神にお供えし五穀の豊饒と海の幸の豊漁に感謝するという要素も一緒になった神事です。(富岡八幡宮公式HPより)

神社入口 参道途中から入口を振り返る
天保6年(1835)生まれの江戸狛犬です。装飾性に富んだ、お洒落で派手好きな浜っ子に、ピッタリの狛犬です。彫りが深く、鬣や尾のカールが大きく突起し、その後綺麗に流され、前脚の脇毛や後ろ足の腿の毛までカールで表現されています。顔つきは、突き出た額や捲れた口蓋などゴリラ系で、阿も殆ど口を開けていません。全体的なバランスがとれた、良い狛犬なのではないでしょうか。   
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(天保6年(1835)6月大吉日建立)
境内の様子
参道を遮る様に目隠しが建っています
手水舎
大正11年生まれの阿吽共に子持ちの狛犬。親は強面の顔つきをしていますが、案外優しいのかも知れません。子狛に添える手は優しく浮かしてありますし、阿の子狛は親の庇護の元、安心しきってひっくり返った状態で親の脚で遊んでいます。    
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(大正11年9月2?日建立)
拝殿 蛭子尊像
「海水浴発祥
宮の前海岸跡」の碑
拝殿前から境内入口を振り返る