横浜市青葉区荏田町822(平成22年11月22日)
東経139度33分58.85秒、北緯35度33分10.65秒に鎮座。
この神社は荏田小学校の南約100mに鎮座しています。道路から豊かな杜が見え、昭和23年生まれの江戸流れ狛犬が護る入口から境内までの参道は、自然が豊かでとても静かです。境内は一面に落ち葉の絨毯が敷き詰められ、その中央に伸びた参道正面に、拝殿・本殿が建立されています。
御祭神:素盞嗚尊
祭礼日:10月7日
由緒:新編武蔵風土記稿は当社について曰く
「村の中央字榎木谷にあり剱明神と号す当初の総鎮守なり 本地不動の像今は別当観福寺に安置せり本社に植上屋を設く云々」また伝説に曰く「昔陸奥国より炭を商うもの鎌倉へ往来して、鍛冶のもとへかの炭を売ること年久しければ鍛冶もかの商人が来ることを謝して己が作りたる刀一口を贈れり 商人喜びてこれを携え国へかえらんとしてここをすぎ泉谷戸にとどまりて路のつかれをしばしやすめんといこいしに喉のかれたりしかばありあう泉を掬して呑けるに酒に酔いしごとく覚えず倒れ伏したりしを側なる松の木の上より大蛇狙いよりて呑んとす時に携えたる刀自ら抜き出て蛇を斬殺しけるに かのもの危き命を助かりしとなん よりて剱を祀りて剱明神と号す云々」と この伝説は八股の大蛇退治の伝説に類似し草薙剱を彷彿せしめるとともに 祭神を素盞嗚尊として崇めていることなどからして開拓神ないし農業神として祀られ鎌倉時代の創建になるものと云われている
かって当地には宿谷戸赤城社 小黒谷戸神明社同八幡社 柚木谷戸熊野社 渋沢谷戸十二社の五社の谷戸宮が鎮座生し四谷戸が年番にて祭礼を執行うを常とした
その後大正3年これら四谷戸五柱の大神を当社に合祀し同11年当社は神饌幣帛供進社に指定されたのである 現存する拝殿は明治27年に 奥社は昭和46年に各々建立されたものである
社頭 |
神社入り口 |
入り口に居る昭和23年生まれの江戸流れ狛犬 やや潰れ顔で、阿は子狛を連れ、吽は玉を持っています。戦後にもこういう狛犬を作られる方が残っていらしたのは嬉しい限りです。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(昭和23年(1948)10月7日建立) |
入口に立つ一の明神鳥居 | 鳥居に掛かる額 |
参道の様子 | |
参道途中に立つ二の明神鳥居 | |
石段参道 | |
境内入り口 | |
境内入り口左右に置かれている先代さん | |
境内の様子 | |
拝殿 | |
目貫彫刻・龍 | |
木鼻・狛犬 | |
本殿 | |
神楽殿 | |