大美和神社

小田原市江之浦312(平成18年11月11日)

 この神社はJR東海道本線・根府川駅の南南西約1.5km、国道135号線の江之浦バス停から300mほど山側に入った右手に鎮座しています。参道は杉の木立に覆われた階段で、境内には網で保護された灯籠とマッチョな江戸くずし狛犬が居て、その奥に紅い屋根の拝殿、本殿が建っていました。又、浅間神社碑かな?と思って近くによると、何と「富士登山三十三度記念碑」という強者が建立した碑も建っています。
 案内には「御祭神:小彦名命、大物主命
 創建は寛文11年(1671)であり、以前は蔵王神社といわれていたが、第二次大戦中に現在名に改称された。例大祭は毎年7月の第三日曜日であり、この日鹿島踊りが奉納されている。
 片浦地方は「根府川石」の産地として知られ、石の運搬には海路を使ったことから海運にかかわる鹿島信仰が盛んで、「鹿島踊り」(県・無形民俗文化財)が伝承されてきた。しかも鹿島踊りは村に入ってくる悪疫も退散させる効果のある神事舞踊の性格の強い踊りで、舞踊者はその地区の成年(当時は15歳から)男子を主体とし、一家の長男が若者衆への加入の慣習として義務的に参加していたが、今はその制度はなく、子供会から中年熟練者まで幅広い参加により、地元が一つになって保存に取り組んでる。(抜粋)」とあります。

神社入口 社号標
境内への階段 拝殿
大正7年生まれの思慮深そうな、けれど上半身が異常にマッチョな江戸くずし狛犬。
阿は透かし模様で弱かったのか、壊れてしまった玉に手を置き、
吽は一丁前にあたりを睥睨しているつもりの子狛を優しく保護しています。
背骨や背中の筋肉の盛り上がりが見事です。
(大正7年7月12日建立)
拝殿裏に組まれた
石垣上に鎮座する本殿
境内社
雨のせいか、境内には沢ガニのご夫婦?がお散歩中でした。
富士登山三十三度記念碑