諏訪神社

三浦郡葉山町堀内218(平成22年5月3日)

東経139度34分25.29秒、北緯35度16分38.27秒に鎮座。

 この神社は207号線沿い、アサヒビールの研修センター左脇に鎮座しています。こんなところに…というような参道の造りで、ここに神社があると知っている人しか参拝に訪れることは無いのではないでしょうか?
 しかし一旦参道内にはいると、参道も境内も社殿もしっかりと整備され、地域の方々の崇敬の念が伝わってきます。境内は石段の上にあり、境内入口では猿のような顔をした子連れ狛犬が神域をしっかりと護っています。社殿左に祀られる境内社の稲荷神社社殿内には、非常に柔和な顔つきの出来の良いお狐様がいらっしゃいました。

 御祭神:建御名方命
 境内社:稲荷神社
 由緒:眼下には相模の海、遠くに冨士・箱根・伊豆の山々を望む風光明媚なこの山の麓に、江戸の昔「お諏訪さま」が祀られたと伝えられている。
 諏訪の大神は、古来より風占いの神として漁の安全を祈る漁業者から篤い信仰があり、古くはこの沖で捕れた魚は江戸に運ばれたと言われているように、漁業が盛んであったことから漁師の守護神として祀られたのであろう。
 この地域には、江戸時代から伝承されている「宮そうじ」「浜そうじ」というすばらしい風習が残っており、神社と浜辺を定期的に掃除する奉仕活動で、このような伝統が今日に受けつがれていることは、この地域の人等の誇りである。

参道入口
参道の様子
石段参道
石段途中に立つ靖国鳥居 鳥居に掛かる額「諏訪社」
境内入口
境内入口にいる明治44年生まれの狛犬
阿は玉取、吽は子連れの狛犬で、殆ど猿に近い顔つきをしています。親似の子狛の位置が変わっていますね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・大口町 藤田春治郎 明治44年(1911)11月建立)
社殿 社殿に掛かる額「諏訪大明神」
境内社:稲荷神社 末社4社
稲荷神社社殿内にいるお狐様
非常に柔和な顔つきの出来の良いお狐様です。