森山神社

三浦郡葉山町一色2165(平成22年5月3日)

東経139度35分2.86秒、北緯35度15分37.69秒に鎮座。

 この神社は葉山御用邸の北東約400m、134号線から少し西に入った道路に参道入口があります。
 参道入口から社殿までは凡そ100m、灯籠や鳥居の立つ参道脇は一般の住宅が建てられています。下の境内にはいると先ず目に付くのは下の境内から上の境内までの高低差を利用した雛壇のように造られた桟敷席です。祭礼やイベント時の観覧席になるのでしょうか?上の境内入口には明治35年生まれの江戸流狛犬がいて、神社や参拝者を見守っています。境内は横に広く、社殿左右には境内社が数社祀られています。
 大神社というわけではありませんが、広々とした感じの開放感に溢れた神社でした。

 御祭神:奇稲田姫命
 祭礼日:歳旦祭・1月2日、祈年祭・2月中旬、例大祭(世計神事)・8月末日曜日、新嘗祭・11月下旬、行合祭・満32年目毎に執行
 境内社:稲荷神社、神明神社他
 由緒:当社は今から1200余年前、天平勝宝(749〜756年)の頃、良辨僧正によって勧請されたと伝えられる。三浦古尋録に創建年代が如実に記されている。又、江戸で正徳5年に刊行された和漢三戈図絵にも記され、当時三ヶ岡に鎮座し、天正19年11月に、徳川家康公より社領3石が寄進されている。特に世計り神事は近隣の人等の篤い崇敬を集めていた。往時は「守山大明神」または「世計大明神」と呼ばれていた。
 海辺の当地に農耕に深い関係のある神事が今日迄伝承されていることは非常に珍しく、この地域の人等が作付をする上で、重要な指針であった証拠であろう。
 明治6年6月村社に列し、同41年神饌幣帛供進神社に指定される。
 昭和39年 33年の大祭を記念して、氏子崇敬者の浄財で現在の社殿を改築した。
(詳しくは、下記由緒書きを御覧下さい。)
 行合祭は、逗子市小坪・須賀神社の御祭神・須佐之男命と、妃神であるこの社の御祭神・奇稲田姫命が33年毎にお会いになるという、一千年以上にわたって執り行われている神事で、直近では平成8年(1996)に執り行われています。

参道入口
参道の様子
参道途中に立つ明神鳥居
社頭
下の境内の様子
上の境内への石段参道
上の境内入口にいる明治35年生まれの狛犬
耳を横に張った江戸流狛犬です。牡丹の花に手を添えているのでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治35年(1902)壬寅9月5日建立)
上の境内入口
上の境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
本殿
気がつかなかったのですが、本殿脇に先代さんが一体だけいたようです。
再訪の機会がありましたら、きちんと撮してきます。
境内社:稲荷社 境内社
浅間神社碑 境内社
境内社:神明神社
境内社:稲荷神社