女躰大神

川崎市幸区幸町1-994(平成19年1月28日)

 この神社は国道1号線・南部市場北信号から東に入り、約950mで左側に鎮座しています。神社境内左には幼稚園が併設され、幼稚園バスが境内に置かれていました。生憎日曜日なので子供達はいませんでしたが、園舎の様子を懐かしく拝見させて頂きました。完璧な市街地ですが、未だ鎮守の杜が残され、荘厳な社殿と相まって落ち着いた雰囲気を醸し出していました。

 御祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命、誉田別命、天照皇大神、建御名方大神
 例祭:8月第3土曜日、日曜日
 由緒:創建年代は不詳ですが、江戸時代・永禄年間(1558〜70)頃より南河原の「大女様」(おおめさま)として親しまれ、多摩川の鎮めの神様として崇敬されてきました。社伝によると、多摩川と鶴見川に挟まれたこの地は、たびたび大洪水に見舞われていましたが、ある年これまでにも無いような大洪水に遇い、田畑も水没し、遂に農耕不可能となり、村人たちが窮状に胸を痛めていた時、一人の女性が水中に身を投じ、水神の怒りを静めたといわれています。その後は水害も収まったので、村人たちは感謝し、祠を祀り遺徳を偲んだのが始まりとされています。
(境内由緒書きより抜粋)

神社入口 社号標「村社 女躰大神」
拝殿 本殿
大正9年生まれの江戸狛犬。阿吽共に大きめの可愛い子持ちです。
良く似たもの親子ですが、凝ったことに阿の子は吽で、
吽の子は阿で玉取にして、親子で変化を持たせています。
彫りが深く滑らかで、バランスのとれた、江戸狛犬の見本の様な逸品です。
(大正9年10月15日建立)
併設の幼稚園の遊具室の感がある神楽殿 拝殿前から入口を振り返る

由緒と狛犬の拡大写真はこちらで