若宮八幡宮

川崎市川崎区大師駅前2-13-16(平成19年1月28日)

 この神社は京急大師線・川崎大師駅のすぐ南に鎮座しています。私達が参拝する神社としてはかなり広い社地を持っており、幼稚園も併設しているようです。私達は何も知らないで参拝させて頂きましたが、ここは御本社よりも境内社・金山神社の例祭「かなまら祭」の方が有名なようです。若宮八幡宮本殿の脇に面白い形をした建物・金山神社社殿が建ち、奉納されている男根をかたどった鋳物製・御神体のレプリカにはビックリ!!しました。「かなまら祭」は今では全国的に有名な奇祭となりましたが、元々は江戸時代の川崎宿の飯盛女達の願掛け(性病除け)が発端で、商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合の御利益があるといわれています。エイズが蔓延するようになってからはエイズ除けの祭り「歌麿フェスティバル」として国際的にも知られるようになり、多数の観光客が訪れるようになりました。また、女装した男性(ニューハーフ)が多く参加することも特徴で、男根を形どった神輿が担ぎ出され、面掛け行列などが繰り出す賑やかで楽しそうなお祭りです。

 御祭神:仁徳天皇
 境内社:金山神社(かなまら様・金山比古神、金山比売神)、藤森稲荷神社、大鷲神社、厳島神社(海苔弁天・市杵嶋比売神)
 例祭日:6月30日(夏越しの大祓い)、8月第1又は第2土曜日・日曜日、10月第3日曜日(水鳥祭)、12月31日(年越しの大祓い)
     金山神社例祭日:4月の第1日曜日(かなまら祭り)、11月1日(ふいご祭り)
     厳島神社(海苔弁天)例祭日:旧暦1月11日に近い日曜日
 由緒:嘗ての大師河原村は、多摩川河口の大きな洲で、現・東京都と地続きになっていました。ここに東京都大田区の八幡塚村六郷神社の氏子が大師開拓のおりに移り住み、鎌倉の鶴岡八幡宮の上下両宮に習い、六郷神社に対置して若宮を創建し、治水と干拓事業の守護神・仁徳天皇をおまつりしたのが始まりと云われている大師河原の産土神社です。創建後、多摩川は流れを変えて、八幡塚と大師河原を分断し、六郷神社は東京都側に残り、若宮八幡宮は川崎市側に分かれて今日に至りました。
(若宮八幡宮公式HP参照)

社号標 神社入口
昭和12年建立の元気いっぱい、凛々しく溌剌とした若々しい狛犬。
滲み出るエネルギーか、溢れんばかりのオーラを感じました。
おまけに台座には、これまた可愛い子狛が走り回っています。
石工名は見あたりませんが、良い腕の石工さんです。
(昭和12年建立)
前面には奉納された酒樽が
積み上げられた拝殿
本殿
絵馬殿
子孫繁栄、性病除けの絵馬が沢山掛けられています。
ここにも通路中央に男根をかたどった鋳物が置かれています。
金山神社脇にある鋳物製・御神体のレプリカ
境内社・金山神社 金山神社、社殿内の様子
正面には鍛冶の神様を祀るに相応しく
炉が設えてあります。
境内社・藤森稲荷神社 境内社・大鷲神社
文政5年(1822)3月建立の先代さん
金山神社脇に一体だけ残されていました。
角付き、鳩胸の穏やかな狛犬です。
境内に咲いていた清楚な白梅