神明神社

川崎市川崎区塩浜2−7−10(平成19年1月28日)

 この神社は川崎貨物駅の南西すぐに鎮座していますが、地図に記載はありません。玉垣内は明るく綺麗に整備され、拝殿には素晴らしい数々の彫刻が彫られています。また、境内由緒書きには書かれていませんが、川崎区日ノ出の厳島神社にあった「出来野庚申地蔵菩薩」と同じ物がここにも祀られていました。弘化4年(1847)生まれの江戸狛犬もとても出来の良い物です。

 御祭神:天照皇大神
 祭礼:元旦祭・1月1日、大祓式・6月30日、例大祭・8月土曜日 [ 宵宮]、例大祭・8月日曜日、例祭・10月16日、大祓式・12月31日
 境内社:稲荷神社(宇賀之御霊神)例祭・2月初午、塩釜神社(塩土老翁神)例祭・7月10日
 由緒:徳川幕府が東京湾諸村に塩田の開発を奨励したのを受けて、大師河原村では寛文年間に塩浜が開かれ、塩の生産が始まり、やがて塩浜地区の鎮守として神明社が祀られました。現在本殿の石製厨子に「延宝7年(1679)」の銘があり「新田鎮守」と記されているので、勧請はこの年と見られます。現社殿は安政元年(1854)造立の神明造りで、本殿に拝殿を附設した物で向拝等にこの時期の特徴が現れています。
(境内由緒書きより抜粋)

神社入口
拝殿 本殿
拝殿の挙鼻・翁と媼でしょうか。
拝殿の木鼻・波間の亀と魚
拝殿角の柱に留まる鳳凰
拝殿欄間の鳥二態
境内社・塩釜神社入り口と社殿
弘化4年(1847)生まれの江戸狛犬。
双方吽に見えるほど、口の開け方に差がありません。
端正且つ精悍な顔つきで、筋肉がつきながらやせ気味の身体と、良く釣り合っています。
毛の彫りが深く、柔らかなカールが滑らかに綺麗に流れています。
(弘化4年(1847)9月建立)
境内社・稲荷神社入口と社殿
庚申地蔵菩薩覆い屋
神猿像? 庚申地蔵菩薩
由緒書きはこちらで