建長寺第六天

鎌倉市山ノ内 (平成24年4月6日)

東経139度33分17.39秒、北緯35度19分39.98秒に鎮座。

【神社情報・剣貝さんより】
JR北鎌倉駅より建長寺の山門までは徒歩15分程の距離。建長寺入り口は県道21号線東側に面していますが、県道西側の近くに建長寺四方鎮守の一つ第六天があります。現在この第六天の参道階段は危険な為登ることは出来ません。

祭神 天神七代の第六天神

建長寺の鎮守神(第六天社)で、山ノ内上町の氏神社、建長寺の鎮守神とされる。
第六天と四天王が祀られている。鳥居左後方には平安時代の陰陽師安倍晴明の石碑が建てられているようです。

「第六天」の由来
建長寺の四方鎮守には、中央五大尊と八幡(東)・熊野(北)・子神(西)・第六天(南)があり、第六天は上町に鎮座する。
延宝二年(1674)の徳川光圀『鎌倉日記』に「円覚寺ヲ出テ南行シテ、第六天ノ森ヲ見ル」とあり、また、延宝六年(1678)の建長寺境内図(伝徳川光圀寄進)には「四方鎮守第六天」と記されている。
社殿に納められた建長寺第218世真浄元苗筆の天保二年(1831)の棟札によって、宝永四年(1707)に建立した社殿の破損が著しいため、村人が願い出て再建したことが知られる。
社殿の形式は一間社流造で、幕末社殿としては古風を尊重した造りといえよう。
社殿内には第六天像が中心に祀られ、前列には持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王像が安置されている。いずれも江戸時代の作で、小像ながらも彫技は丁寧で量感に満ちた佳作である。
第六天は仏教では他化自在天と称し、魔王の如き力を持つといわれ、神道では第六天神、すなわち、第六番目の神を認識されている。
神奈川県には第六天を祀る社が180社以上あり、厄病除けの神や方位神として信仰される。
現在、建長寺の四方鎮守の中で、その位置と沿革が明らかなのは第六天だけで、建長寺史研究上の重要な資料であるばかりでなく、地域にとっても貴重な文化遺産として永く後世に伝えたい。
また、第六天は上町の氏神でもあり、例祭は毎年・・・
鎌倉市教育委員会

参道入り口

石段途中、素朴な江戸流れ。
(年代不明)