伊勢原市下糟屋(平成16年10月11日)
御祭神は神倭伊波礼彦命、誉田別命他です。式内社で創建は不詳、通称糟屋八幡といわれ、かっては糟谷庄127ヶ村の総鎮守であり、今では下糟屋の鎮守様です。伝承では住吉神が大磯に上陸しこの地に鎮座したといわれ、その後藤原冬嗣の末裔相模守・藤原元方は任期を終えた後糟谷太郎を名乗り、高部屋神社を守護として城を構え居住したという事です。
境内はケヤキの大木に覆われ茅葺きの社殿と良くマッチし、式内社の貫禄を示しています。狛犬二対も江戸時代の物でそれぞれ個性的で可愛い子達です。
神社入口
ケヤキの大木
境内の様子
茅葺きの趣ある拝殿
のほほ〜んとして暖かい癒し系江戸狛犬。だ〜い好き
(天保11年(1840)2月大祥日制作)
五柱を祀る本殿
境内の梵鐘
本殿前の宝珠を乗せた垂れ耳の尾付狛犬。
本犬?は恐そうにしているけれど本当は可愛い
(享保12年(1727)制作)
(追記)2011年2月11日に『★さん』より拝殿前の狛犬について、下記のようなお知らせを戴きました。
『 こちらで紹介されていた、神奈川県伊勢原市の高部屋神社の大きい方の狛犬ですが、阿形が暴風か何かの折りに損壊してしまったそうです。
私が最初に訪れた折りには吽形だけが寂しげに佇んでおりました。
それからしばらくして訪れますと、新世代の阿吽がおりました。
気になる吽形の行方ですが、良かった、本殿の脇に奉られておりました。
初心者の私にすれば、失われた阿形の姿をこちらで確認できたのでありがたかったです。』
管理人から
癒し系の江戸流れが壊れてしまったのは残念ですが、自然災害では致し方ありません。氏子さん達のご厚意で、阿だけでもきちんと残されているのが、せめてもの救いでしょうか。吽には相方が居なくて寂しいでしょうが、天授を全うして貰いたいですね。