前鳥(さきとり)神社

平塚市四之宮4-14-26 (平成22年5月2日)

東経139度22分4.34秒、北緯35度21分13.47秒に鎮座。

この神社は、平塚市の北4km程の辺り、相模川の右岸に鎮座しております。御祭神を菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)とする大変珍しい神社です。

相模国四之宮 前鳥神社参拝の栞
御由緒
当神社は延喜年間に編纂された『延喜式』神名帳に記載された、延喜式内社であります。神社名の「さきとり」は平安以前の古い地名でご祭神を氏の上とする氏人が移り住み、お祀りしたのが前鳥神社と言われ、千六百四十余年の歴史を有しております。ご祭神の前鳥大神を慕い、古くより修学の神、学問の神として広く尊崇されております。また、渡来人技術者を篤く庇護し、農業、土木建築等の急速な発展をなされましたご祭神は、産業技術の神としても崇敬を集めております。
御祭神 菟道稚郎子命・大山咋命・日本武尊
境内由緒書より。原文はこちら。

菟道稚郎子とは、応神天皇の皇子で、兄の大鷦鷯尊と天皇の位を譲り合い自殺したと云う、誠に遠慮深いお方なのだが、亡くなられたのが宇治で、宇治市莵道丸山の丸山古墳だと、宮内庁は言っております。何れにせよ、御祭神を菟道稚郎子命とする神社は宇治市の宇治神社・宇治上神社とここしかありません。なぜ当時遠国であった相模に祀られているのか・・・・については、例の・・実は死んでおらず、密かに逃れ・・・・・と言った伝説があったようです。勿論多くの伝説と同じように、傍証等ある筈も無いお話ですが、恐らく暗殺されたであろう菟道稚郎子の一族の誰かがこの地まで流れて来たのかも知れません。

参道入口と社号標。右「延喜式内社 相模國第四之宮 前鳥神社」。左「学問の宮 奨学神社」。

参道と鳥居

境内

拝殿

神額と拝殿内部

本殿


祖霊社

祖霊社を守る狛犬。拡大写真はこちら。

(大正7年(1918)9月28日建立)

奨学神社

神戸(ごうど)神社

御神木と末社

末社を守るコンクリート製の狛犬。拡大写真はこちら。

(昭和26年(1951)4月吉日建立)

末社


日本武尊之后弟橘比命之御歌
さねさし相模の小野に燃ゆる火の 火中に立ちて問ひし君はも

脇参道入口