ギザのスフィンクス

(平成16年2月9日)

 スフィンクスとは、ギリシア語で「絞め殺す者」の意があり、ギリシャ神話にも登場するライオンの身体、人間の女性の顔、鷲の翼を持った存在です。
 エジプト王家のシンボルで、ギザのピラミッドの傍にある大スフィンクスは、古代エジプトのカフラー王の顔に似せて作られたと言われており、王の偉大さを現す神聖な存在ですが、これはギリシャ人が自らの伝承に登場するスフィンクスに似ていることから命名したもので、本来の名は知られていません。
 その伝承とは、ギリシアのジノ・スフィンクスは高い知性を持っており、謎解きやゲームを好むといい、オイディプスの神話によれば、フェキオン山に住んでいたスフィンクスは、美しい顔と乳房のある胸、ライオンの身体と翼を持っています。旅人を捕らえて「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」という謎を出し、間違った者を食べていました(答えずに引き返すことは可能でした)。しかし、オイディプスに「人間」と答えられ、海に身を投げて死んでしまいました…というものです。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
 日本の狛犬とは似ても似つかぬスフィンクスですが、源流はこの辺にありと思われるので…、掲載しました。

大スフィンクスとカフラー王(左)、クフ王のピラミッド遠景
カフラー王の顔に似せて作られたと言われている大スフィンクス
メンカフラー王のピラミッド スフィンクス横顔